岩谷文库vol.12《沙漠》伊坂幸太郎(12)

还没有踏上沙漠的我们，无法想象社会上到底蔓延着怎样的苦难。如果不装成超能力者的话，很多可以概括为“难以生存”的痛苦都跨越不了。
『砂漠』の中に出てくる超能力という要素を、僕は単にSF的な要素だけではなくて、子どもや学生がみんな持っている無鉄砲さや全能感の比喩として描かれているところがあるんじゃないかと思いました。たとえば、小さな男の子って「将来ウルトラマンになりたい」なんて本気で言いますよね。自分には何でもできる、何にでもなれると無邪気に信じている。あの頃の全能感って、超能力と一緒だと思うんです。でも大人になればなるほど、ウルトラマンにはなれないと気づかされる。自分は特別なものじゃないと気づかされていく……。北村たちが抱える見えない不安感みたいなものを、すごくリアルに感じられました。

《沙漠》中出现的超能力元素，我觉得不只是单纯的科幻元素，有可能还在暗暗比喻小孩子们和大学生们共有的鲁莽和全能感。比如，一个小男孩会真心说出自己将来想成为奥特曼。小的时候，总是天真地相信自己什么都能做，什么都能做到。我觉得那个时候天真又单纯的自信心和超能力是一样的。但是随着年龄的增长，越意识到自己不能成为奥特曼，越意识到自己并没有很特别……。这也许就是北村他们所怀抱的那种看不见的不安感，我也非常真实地感受到了。
もうひとつ、学生時代の自分を思い出して、刺さった箇所があります。
还有一处描写，也让我深刻回忆起了学生时代的自己。
「学生はね、時間を持て余しているし、頭もいい。しかもこう思っている。自分だけは他の人間と違うはずだ、と。自分は何者かである、と信じてる。根拠なくね。だから、学生はたいがい、二通りに分かれる」