岩谷文库vol.12《沙漠》伊坂幸太郎(4)

このグループの中で言うと、謎めく美少女として大学で名を馳せる東堂さんは、僕もつきあってみたい（笑）。つかみどころがない人なんだけどそこが魅力的で、つい追いかけたくなってしまうという、男性にとって普遍的な「憧れの女性」ですね。もう一人の女子·南ちゃんは、東堂さんとはまた全然違うタイプのかわいい子。東堂さんが陰なら南ちゃんは陽で、きっと男子は東堂さんより南ちゃんとつきあった方が幸せになれます（笑）。さらに、南ちゃんにはもうひとつ大きな特徴があります。それは、「超能力者」だということ。作中に張り巡らされた様々な伏線に、彼女の能力が関わっている、いわばこの物語のキーマンですね。
在这个小团体里，有一位以神秘闻名于大学的美少女——东堂小姐，我也想和她交往一下试试啊（笑）。虽然总让人捉摸不透，但正是这一点很有魅力，对很多男生来说都是“憧憬的女性”，很让人忍不住想去追求呀。还有一位女生，小南，则是和东堂完全不同类型的可爱女生。如果东堂属于月亮（阴）的话，小南就是太阳（阳）吧。和小南交往一定会比东堂交往更幸福（笑）。而且，小南还有一个独特的身份，那就是“超能力者”。作品中各种各样的伏笔，都与她的能力有关，可以说是这个故事的关键人物。

僕自身は大学に通っていませんが、彼らの友人関係は本当に素敵だなと思いますし、輝かしく見えました。作中に出てくる「人間にとって最大の贅沢は、人間関係における贅沢である」という一文にもあらわれていますが、学生時代って、人が損得勘定抜きの、素直な人間関係という贅沢を享受できる貴重な時間です。でも、社会に出てしまえばその環境とは決別しなくてはならない。「もう一度あの頃に戻りたい」って、誰しもが言ったことのあるだろう言葉ですが、それを「逃げ」にして生きるなよ、というメッセージが込められていると思う。これは、伊坂さんがこの作品を通して書きたかった「軸」のひとつなんじゃないかなと僕は解釈しています。
我自己没有上过大学，但能感受到他们之间的朋友关系真的很好，很是耀眼。文章中有提到“对于人来说，最大的奢侈是人际关系上的奢侈”。的确，学生时代，是为数不多能够享受到人不计较得失、坦诚交往这种奢侈人际关系的宝贵时代。但是，进入社会后不得不和这种环境诀别。 “想再经历一次青春”这种话，想必谁都说过，但我想这句话也包含着“不要逃避”的意义吧。这应该是伊坂老师通过这部作品想表达的主题之一吧。