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Re:0 番外篇(2021.4.1更新) 生肉搬运(下)(10)

「そう? そんなに心配しなくても、別に一緒に回ったらいいと思うの。エキドナ先生も遊んじゃいけないわけじゃないんでしょう?」
「って、エミリアたんがナンパしてんのかい!」
 袖をまくり、いざ助けに入ろうとした俺の意気込みが空振りした。
 てっきり、美少女のエミリアに絵に描いたようなチンピラがまとわりついているのを想定していたのだが、引き止める側と引っ張られる側が逆だった。
 そして、エミリアに引っ張られているのは白髪の美人――、
「エキドナさんじゃんか。……じゃなくて、エキドナ先生」
「ナツキくんか。……君に先生呼ばわりされるのは、何となくむず痒いな」
「そりゃ慣れてもらわないと。俺じゃなく、エキドナさんが自分で選んで教育実習生なんてなったんですから。しかし……」
 困り眉かつほんのり頬を赤らめたエキドナさんは、今はうちのルグニカ学園に教育実習生として研修にきている状態だ。
 俺にとってはご近所の綺麗なお姉さんの一人であるので、学校での接し方にはやや迷うところがあるのだが、それはおくびにも出さないでおく。

Re:0 番外篇(2021.4.1更新) 生肉搬运(下)


 その方がエキドナさんが困っているのが見れて眼福だからだ。
「エミリアたんがエキドナ先生を引き止めてんの?」
「ああ、そうなんだ。ナツキくんからも彼女に言ってくれないか。ボクは立場上は教師であり、祭りには生徒の指導が目的できたんだと」
「それは何度も聞きました。でも、それで離れていっちゃうのは寂しいじゃない。スバルもそう思うでしょ? 一緒に回ったらいいのにって」
「あー」
 エミリアたんとエキドナさん、二人の顔を見比べながら俺は頬を掻く。
 まぁ、どっちの言い分にも一理ある。エキドナさんは仕事だし、教育実習生なんて立場上、生徒とはきっちり距離の線引きをしなきゃいけないんだろう。
 一方で、エミリアの目線に立ってみると、いるのがわかっていて、しかも遠目に自分たちを見ているのに一緒に行動しないのは変だ、というのもわかる話。
「うーん、俺にキャスティングボートがあるなら、エミリアたんに一票。俺もエキドナ先生と遊びたいし」
「ほら! スバルもこう言ってるわ」
「ナツキくんまで……君は、ボクが教育実習に失敗して、女教師としての立場を手に入れられなくてもいいというのかい?」

Re:0 番外篇(2021.4.1更新) 生肉搬运(下)


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