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Re:0 番外篇(2021.4.1更新) 生肉搬运(下)(8)

「そう心配するでない。女狐を喜ばせるのも癪な話じゃが、堅物の生徒会長が動くともあっては、妾はそれ以上を見せねばなるまい? ただそれだけの話じゃ」
「ふむ。ずいぶんと立派なことだが、つまりは私と競い合うつもりということか?」
 愉しげに周りを挑発するプリシラに、クルシュがすんなりと乗せられる。
 マズい。このクラスで敵に回すと厄介なことになる三女傑――そのうちの二人が激突しかけるのを見て、俺は大慌てでそこに割り込んだ。
「待て待て待て、二人とも! 俺のために争わないで――!」
「たわけ、誰が貴様のためになど争うものか」
「私たちはただ、自らの名を懸けているに過ぎないぞ」
「そこまですることじゃないから! あと、あんまりHRが長引くと……」
 言っても聞かないクルシュとプリシラ、二人に俺はおそるおそる事態を伝えようとする。しかし、それよりも早く、最悪の問題が目を覚ました。
 それは――、
「――なぁ、お三方。今日はウチにとっても大事な日やってわかってるやんな?」

Re:0 番外篇(2021.4.1更新) 生肉搬运(下)


「――――」
「それやのに、長々だらだらとお話して……ウチ、早く学校切り上げて、お祭りの会場にいきたいところなんよ。わかる?」
 はんなりと、いつもの如く柔らかく微笑みながら立ち上がったのは、このクラスの三女傑の最後の一人――アナスタシアだった。
 街の商工会に好き放題に出入り、現在の商工会を裏から牛耳っているという噂の立つ商いの才女であるアナスタシアは、今日の桜祭りのために前々から骨を折り、あれこれと奔走していたとの噂を聞いている。
 っていうか、本人からも聞いた。だから、当日である今日は一刻も早く、会場へ向かいたいだろうという気持ちもわかっていたのだ。
「お嬢様方の気紛れ、大いに結構。でも、時と場合と弁えてくれんと困るわぁ。そんなんやったら大人になってから苦労するえ? 高校生にもなってわからんの?」
「貴様、たかだか街の商工会に出入りしている程度で優位に立ったつもりか? 相応のものの力は相応な場にて振るわれるものよ。貴様が安い場で跳ね回らねばならぬのは、貴様自身が自身を安値で売っているのと何も変わらん」

Re:0 番外篇(2021.4.1更新) 生肉搬运(下)


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