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Re:0 番外篇(2021.4.1更新) 生肉搬运(下)(12)

「そうそう」
 なお、HRが押した分、ベア子たちとの約束に間に合わせるためにかなり無理をした。近道や抜け道を多用し、結果、膝をやりそうになったので最後にはタクシーに乗ったのは内緒だ。ちなみに、金は俺の気持ちを汲んだ父ちゃんが払ってくれた。
「ともかく、その調子で妹たちと待ち合わせて、ちょろっと遊んできたんだよ。うちのベア子はもちろんだけど、メィリィちゃんとペトラちゃんも楽しそうにしてたな。ペトラちゃんなんか、いつもよりオシャレで……あれは男だな」
「あれ? スバルの妹って小学生なのよね?」
「ああ。でも、最近の小学生は進んでるっていうからな。俺が同い年だった頃とは、ゲームのグラフィックとかも段違いだし」
 次世代機ともなると、これ以上はないと思ったグラフィックがどんどん進化していくんだから、人間の技術力には果てがないと思わされる。
 と、そんな調子で子どもたちの未来に戦慄していると、ふとエミリアが呟いた。
「私も、スバルの妹に会ってみたいな」
「お……」
「あれ? 何か変なこと言っちゃった?」

Re:0 番外篇(2021.4.1更新) 生肉搬运(下)


 思いがけないことを言われて、目を丸くした俺にエミリアが首を傾げる。けど、俺はすぐに手と首と膝をぶんぶん横に揺すった。
「いやいやいや、変なことないよ、変なことない。そうだな、俺もエミリアたんとベア子と会わせてみたい。きっと仲良くなれると思うんだ」
「ふふっ、楽しみね。それじゃ、私もパックを連れていくわね」
「ああ、いいと思う。何となく、ベア子とパックは相性いい気がするから」
 まぁ、うちのベア子の可愛さは全てを呑み込むブラックホールなので、ベア子と合わないモノなんてこの世にはないと存じますが。
「ありがとう、スバル。色々よくしてくれて」
「へ?」
「転校したばっかりで、馴染めるかなって不安に思ってたの。でも、スバルもレムさんもみんなも、すごーくよくしてくれるから……」
 そう言って、エミリアが俺の方に振り向く。
 その瞬間、少しだけ強い風が吹いて、桜並木の桜の花びらが多めに舞った。それがひらひらと、微笑むエミリアの周りを踊るように横切って――、
「――――」

Re:0 番外篇(2021.4.1更新) 生肉搬运(下)


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