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Re:0 番外篇(2021.4.1更新) 生肉搬运(下)(7)

「それは……あー、まさか?」
 フェリスが何を言いたのかがようやくわかり、俺はフェリスの頭を飛び越して、その向こう側に座っているクルシュを見る。
 凛と制服を着こなしたクルシュは、俺の視線に気付くと深々と顎を引いた。
「案ずるな。人数は多ければ多いほどいいと、卿も言っていたろう? だから、可能な限りに声をかけておいた。それなりの人員が見込めるはずだ」
「人足が欲しかったわけじゃないんだけどね!」
 少し外れた回答をするクルシュだが、彼女はこの学校の生徒会長だ。それだけでなく、実家は街でも有数の名士であるので、方々に顔が利く。
 クルシュの考え違いぶりからすると、声をかけた相手は学校内に留まらない可能性が高いのではないかと思われてきた。
「そんなわけで、スバルきゅんが思ってる以上の大所帯ににゃるかもネ」
「かもねじゃなく、お前もわかってたんなら止めろよ!」
「え~、フェリちゃんが止める理由ってある? クルシュ様がすごく頑張って準備されてたことにゃんだし、その横顔も麗しくて……」

Re:0 番外篇(2021.4.1更新) 生肉搬运(下)


「ああもう、お前に期待した俺が馬鹿だった」
「スバルきゅんのお馬鹿さん」
「にゃにおう!?」
 挑発的なフェリスの言動に、思わず乗せられてしまう俺。
 そうして俺とフェリスの小動物同士の頂点を決めるみたいな戦いを、教壇のフレデリカ先生が手を叩いて止める。
「そこまで! 二人の諍いはともかく、菜月くん、それだけではありませんわよ」
「え、まだあんの?」
「無論じゃ。貴様、妾にも同じように誘いをかけたのを忘れていまい?」
 その声を聞いて、俺はもはや「うげ」としか言葉が出てこなかった。
 振り向いてみれば、堂々と自分の席でふんぞり返る改造制服姿のお嬢様――プリシラのどや顔が目に焼き付いた。
 プリシラは手にした扇で自分の口元を隠しながら、
「かような街の催しなど、妾にとってはさしたる興味も惹かぬもの。とはいえ、乞われて応じぬのも妾の器が疑われよう。故に、妾も多少は手を回してやった」
「ほ、ほほう、手を回した。高校生があんまり言わない発言ですね?」

Re:0 番外篇(2021.4.1更新) 生肉搬运(下)


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