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Re:0 番外篇(2021.4.1更新) 生肉搬运(下)(4)

「知るか!」と、中指を立てたフェルトが鼻息荒く教室を出ていった。
 結局、ラインハルト絡みではあるが、直接ではなく間接的な理由で教室を飛び出していってしまった。あれはHRまで戻ってこないだろうな。
「あー、くそ、失敗した。からかいすぎちまったから、あとで謝らねぇと」
「え、からかってたの?」
「エミリアたんに自覚がなかったのは驚くけど、解釈一致ではあるな。……まぁ、俺は少なくとも、ラインハルトの恋路を応援してるからさ」
 それは、トトカルチョで二人がくっつくことに賭けているのはもちろんだが、単純に俺とラインハルトが友達であるということが大きい。
 イケメン長身、万能の天才とあらゆる点に秀でたラインハルトだが、フェルトへのアタックは初恋らしく、なんというか、やり方が拙くて見てられない。
「でも、指の隙間から見ちゃうみたいな甘酸っぱさがあるんだよ。わかる?」
「わかるような、わからないような……でも、スバルの言いたいことはわかるわ。好きな人同士だから、仲良くなってほしいのよね。私も、父様と母様にはずーっとずーっと仲良くしててもらいたいもの」

Re:0 番外篇(2021.4.1更新) 生肉搬运(下)


「ん? ん~、まぁ、そうだね」
 夫婦間の問題と照らし合わせるとまた少し話が違ってくるのだが、それはそれで広義の意味で間違っているわけではないので、スバルも否定しなかった。
 とはいえ、それはラインハルトの気持ちを尊重するあまり、フェルトの気持ちを蔑ろにしてもいいという話ではない。そこは反省が必要なところだ。
「フェルトはこの通り、嫌だと思ったら実力行使だからな。本気で嫌ってるわけじゃねぇとは思うんだけど」
 なんだかんだ言って、フェルトはラインハルトがしのげる攻撃しかしていない。
 それはフェルトの迷いの表れだと思うので、俺は友人の初恋が実るのを応援するばかりだ。
「というわけで、お祭りにはラインハルトも誘いたいと思います」
「はい、私は文句ありません。ラインハルトとも仲良くなりたいもの」
「く~、その気持ちのおっきなところが素敵だぜ、エミリアたん。なぁ、聞いたか、オットー」
「ずっといないものとして扱ってたのにここで!?」
 そんな大げさなリアクションで、画面端にいたオットーが話に混ざってくる。

Re:0 番外篇(2021.4.1更新) 生肉搬运(下)


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