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Re:0 番外篇(2021.4.1更新) 生肉搬运(下)(3)

 自分でも何を言ってるんだかって気分だが、マジなので何とも言えない。ともあれ、そのパックと話していると、こういう感じで変人扱いされるから要注意。
 俺は咳払いして、「あーとだな」とエミリアとフェルトの会話に戻る。
「エミリアたん、俺から言えることは実はあんまりない。ラインハルトがフェルトのことを好きなのはマジだし、フェルトが逃げ回ってるのもホントのことだ」
「わ、やっぱり? そうじゃないかなって思ってたの。ふふ、鋭いでしょ」
「そうだね、HB鉛筆くらい」
 すぐ折れそうな自信なので、ひとまず大切に研磨しておくことを大事にしたい。
 まぁ、ラインハルトの方の意思は固く、クラスメイトはもっぱら、二人の関係が大きく進むのは時間の問題だと見ている。
 もちろん、フェルトにとっては見世物にされてるみたいで不本意だろう。
「けど、シンデレラって読み物じゃん?」
「見世物と読み物は全然ちげーもんだろーが! アタシは見世物になるつもりはねーぞ!」
「じゃあ、みんなが見てなかったら違うの?」

Re:0 番外篇(2021.4.1更新) 生肉搬运(下)


「うぐ……っ」
 痛いところを突かれた、みたいな顔でフェルトが押し黙った。
 フェルトが赤い瞳を細めてエミリアを睨むが、当のエミリアは不思議顔だ。意図して言ったことではなさそうなので、この場はフェルトの方が分が悪い。
 確かにフェルトは猫っぽいところがあるので、二面性があるのかもしれない。人目があるところでは素直に甘えられず、
「二人きりだと子猫みたいに甘える……てぃぐりすっ」
「うるせー!」
 真相の一端に指をかけた途端、フェルトの容赦ない前蹴りが俺に突き刺さった。
 完全に与太話モードだった俺は躱せず、土手っ腹に蹴りを食らってKOされる。エミリアが慌てて駆け寄り、背中を叩いてくれた。
「スバル、スバル! もう、フェルトちゃんったら、照れ隠しでもやりすぎよ」
「照れてねーし! とにかく! 祭りはいく! ラインハルトのヤローを誘うのも止めねーよ。あいつはどうせくるんだ。だったら、返り討ちにしてやるぜ!」
「お、お前はラインハルトがお前に何をすると思ってんだ……」

Re:0 番外篇(2021.4.1更新) 生肉搬运(下)


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