re:从零开始的异世界生活 web版第六章(10)
2023-06-27 来源:百合文库
「そりゃ、騒ぎの中でほったらかしにしといて、それで心細い思いをしてたってのはわかるんだけど……ごふぁ!?」
「スバル!?」
外れ、とでも言いたげに尾をスイングされ、直撃を受けたスバルが土塗れになる。相変わらず、パトラッシュの攻撃的な対応には優しさがない。スバルが意図と違う返答をすれば、何の躊躇いもなく一撃をぶち込んでくる。
「ま、まさか……レグルスの攻撃も避けきった俺が避けきれないとは……」
「大丈夫? パトラッシュ、また急に尾をブンブンし始めたけど、これって正解が言えなかったらまたおんなじことするつもりでいるんじゃない?」
膝をついて立ち上がると、手を貸してくれるエミリアの恐るべき発言。彼女の言葉にパトラッシュを見ると、確かに地竜は長い尾を振り回し、スバルを威嚇するかのようにその先端で風を切り刻んでいた。ワンミスごとに威力倍、とでも言いたげだ。
思わずゾーッとなり、迂闊な回答はできないとスバルの喉が引きつった。
「そんな風に悩まずとも、君の地竜は君への思いやりに溢れているよ」
だがそこに、案内の出鼻を挫かれたユリウスが、業を煮やして割り込んでくる。スバルは彼の物言いに、自分とパトラッシュを指差して、
「ホントに? 俺、こんなに土に塗れてるけど? これ思いやり?」
「親愛の証は目を見ればわかるだろう? 情の深い地竜だ。大方、あの騒ぎの最中に君の助けになれなかったこと、君に助けを求められなかったことを怒っているのだろう。それは君への怒りより、自憤の方が強いかもしれないな」
「なんなのそれ、どんだけヒロイン力上げてくるの、やめろよ」
ユリウスの指摘がどこまで正答かは知れないが、少なくともパトラッシュの尾の素振りがその言葉に止まったのは確かだ。スバルが改めてパトラッシュを見ると、変わらず地竜は顔を背けたが――、
「なんだか、そう聞いてから見ると、照れてるように見えるわね」
「エミリアたんも? 俺も。胸がときめくから、たまににしてくれ、パトラッシュ」
「スバル!?」
外れ、とでも言いたげに尾をスイングされ、直撃を受けたスバルが土塗れになる。相変わらず、パトラッシュの攻撃的な対応には優しさがない。スバルが意図と違う返答をすれば、何の躊躇いもなく一撃をぶち込んでくる。
「ま、まさか……レグルスの攻撃も避けきった俺が避けきれないとは……」
「大丈夫? パトラッシュ、また急に尾をブンブンし始めたけど、これって正解が言えなかったらまたおんなじことするつもりでいるんじゃない?」
膝をついて立ち上がると、手を貸してくれるエミリアの恐るべき発言。彼女の言葉にパトラッシュを見ると、確かに地竜は長い尾を振り回し、スバルを威嚇するかのようにその先端で風を切り刻んでいた。ワンミスごとに威力倍、とでも言いたげだ。
思わずゾーッとなり、迂闊な回答はできないとスバルの喉が引きつった。
「そんな風に悩まずとも、君の地竜は君への思いやりに溢れているよ」
だがそこに、案内の出鼻を挫かれたユリウスが、業を煮やして割り込んでくる。スバルは彼の物言いに、自分とパトラッシュを指差して、
「ホントに? 俺、こんなに土に塗れてるけど? これ思いやり?」
「親愛の証は目を見ればわかるだろう? 情の深い地竜だ。大方、あの騒ぎの最中に君の助けになれなかったこと、君に助けを求められなかったことを怒っているのだろう。それは君への怒りより、自憤の方が強いかもしれないな」
「なんなのそれ、どんだけヒロイン力上げてくるの、やめろよ」
ユリウスの指摘がどこまで正答かは知れないが、少なくともパトラッシュの尾の素振りがその言葉に止まったのは確かだ。スバルが改めてパトラッシュを見ると、変わらず地竜は顔を背けたが――、
「なんだか、そう聞いてから見ると、照れてるように見えるわね」
「エミリアたんも? 俺も。胸がときめくから、たまににしてくれ、パトラッシュ」