re:从零开始的异世界生活 web版第六章(12)
2023-06-27 来源:百合文库
「それをしたら、ラムがラムじゃないって気分になるか」
「ゾッとする話ね。それに、いつまでもこんなところにお客様を放置しておくわけにもいかないでしょう。早く屋敷に入るわよ」
肩をすくめるラムの言葉に、スバルも同意する。
さすがに入口で時間を食い過ぎだ。これ以上ここに留まっていると、しまいにはフレデリカやロズワールまで顔を出しかねない。
王選候補者やら辺境伯やらが揃って、何をしているのかという話だ。
「ロズワールはちゃんと屋敷にいてくれてる?」
先導するように歩き出すラムが、ペトラの肩を叩いて硬直を解除する。その背中にエミリアが声をかけると、ラムは「はい」と振り返らずに応じた。
「幸い、手紙が届いた時点でお屋敷に御滞在でしたので、そのまま残っておいでです。プリステラのことの概要は手紙で……詳しくは積もる話もおありでしょう」
「そうね、ちょっと色々あったから……」
「出かけるときと、人員が様変わりしていますものね。――ガーフとオットーは死にましたか」
「死なすなよ! 死んでねぇよ! 負傷離脱で帰るの遅れてるだけだよ!」
何をちょっと溜めていい声で言い出すのかと、スバルの突っ込みが裏返る。それに対してラムは悪びれない態度で肩をすくめる。
「余裕のない男は底が知れるわよ。特にバルスの底には穴が開いていて中身がこぼれ出しているんだから気をつけなさい。底が知れて中身が空なんて、最悪だわ」
「ズバッと傷付くからやめてくれ! それに、そんなことより……」
スバルたちの出発に先駆けて、プリステラから屋敷へ送った手紙――その内容が共有されているのであれば、スバルたちの帰還がただの帰還でないこともわかっているはずだ。
故に、手紙の後半の内容を確認しようとスバルが言葉を選ぶと、ラムがそれに先んじて指を立てた。そして、
「言ったでしょう、安心なさい。ロズワール様は御在宅……それから、『眠り姫』も『座敷牢』も、どちらも準備は整っているわ。もっとも」
「ゾッとする話ね。それに、いつまでもこんなところにお客様を放置しておくわけにもいかないでしょう。早く屋敷に入るわよ」
肩をすくめるラムの言葉に、スバルも同意する。
さすがに入口で時間を食い過ぎだ。これ以上ここに留まっていると、しまいにはフレデリカやロズワールまで顔を出しかねない。
王選候補者やら辺境伯やらが揃って、何をしているのかという話だ。
「ロズワールはちゃんと屋敷にいてくれてる?」
先導するように歩き出すラムが、ペトラの肩を叩いて硬直を解除する。その背中にエミリアが声をかけると、ラムは「はい」と振り返らずに応じた。
「幸い、手紙が届いた時点でお屋敷に御滞在でしたので、そのまま残っておいでです。プリステラのことの概要は手紙で……詳しくは積もる話もおありでしょう」
「そうね、ちょっと色々あったから……」
「出かけるときと、人員が様変わりしていますものね。――ガーフとオットーは死にましたか」
「死なすなよ! 死んでねぇよ! 負傷離脱で帰るの遅れてるだけだよ!」
何をちょっと溜めていい声で言い出すのかと、スバルの突っ込みが裏返る。それに対してラムは悪びれない態度で肩をすくめる。
「余裕のない男は底が知れるわよ。特にバルスの底には穴が開いていて中身がこぼれ出しているんだから気をつけなさい。底が知れて中身が空なんて、最悪だわ」
「ズバッと傷付くからやめてくれ! それに、そんなことより……」
スバルたちの出発に先駆けて、プリステラから屋敷へ送った手紙――その内容が共有されているのであれば、スバルたちの帰還がただの帰還でないこともわかっているはずだ。
故に、手紙の後半の内容を確認しようとスバルが言葉を選ぶと、ラムがそれに先んじて指を立てた。そして、
「言ったでしょう、安心なさい。ロズワール様は御在宅……それから、『眠り姫』も『座敷牢』も、どちらも準備は整っているわ。もっとも」