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re:从零开始的异世界生活 web版第六章(9)

2023-06-27 来源:百合文库
「それにほら、ベティーとペトラの間にそんなに差なんてないかし……待つかしら。ペトラ、ちょっと背が伸びてる気がするのよ。髪もちょっと伸びてるかしら……!」
「だって一ヶ月経ったし、わたしも今は成長期だもん。背も伸びるし、髪だって切らなかったら伸びるよ。ベアトリスちゃんは小さいままだね」
「な、なんてことなのよ……!」
愕然となるベアトリスを、笑ったペトラがぎゅーっと抱きしめる。むくれ顔のベアトリスを十分に抱擁して、それからペトラが「では、ご案内します」と歩き出した。
「んじゃ、ようやく屋敷に……んが」
その背中に続こうとして、スバルの後ろ襟が誰かの手に掴まれる。喉が詰まる声を上げて振り返ると、掴んだのはまさかのエミリアだ。
 エミリアはスバルの後ろ襟を掴んだまま、背後の竜車に顎をしゃくり、
「スバル、パトラッシュが不満そう」
「む……わがままなやっちゃなぁ」

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エミリアの指摘に地竜を見れば、竜車を引いて走った二頭の地竜の内、漆黒の美しい地竜がスバルをやけに刺々しい目で睨みつけている。
 スバルの愛竜であるパトラッシュだ。地竜はスバルが視線を合わせようとすると、露骨に目を逸らし、不満げに小さく鳴く。
「ホントに、十日もあったのに仲直りできなかったわね」
「わかるけど、今回は真面目に俺のせいじゃねぇと思うんだよなぁ……」
頭を掻いて、スバルはへそを曲げているパトラッシュの対応に苦慮する。
 パトラッシュがここまでスバルに塩対応なのは、振り返れば都市プリステラを出発したときから――否、その少し前までさかのぼる。というのも、魔女教防衛戦の終了後に、地竜の厩舎に迎えにいったらすでに機嫌が悪かったのだ。
オットーが負傷離脱でいなかったため、パトラッシュとは言葉を交わせていない。ただ、さすがにパトラッシュとの付き合いも長いのだ。そろそろこの愛竜が、スバルの何に対して怒っているのかもわかろうというもの。

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