re:从零开始的异世界生活 web版第六章
2023-06-27 来源:百合文库
第六章1 『竜車帰還路』
――都市プリステラを出て、ナツキ・スバル一行は一路、東へ向かって進み続ける。
目的地は世界図の東端、そこに位置するアウグリア砂丘――あらゆる存在の踏破を拒み、何百年も前から魔獣の巣窟として在り続ける曰く付きの土地だ。
方向感覚を狂わせ、探索者の心を蝕む瘴気。
人の命を弄び貪る、邪悪の先兵である魔獣の群れ。
そして世界の平穏を望み、監視塔から近付くものへと片っ端から成敗を下す『賢者』シャウラ。
「わかってるだけで、自殺しにいくみたいなラインナップだな……」
待ち受ける障害を思い浮かべるだけで、げんなりしてくるには十分だ。
実際、事情を知るものたちの話によれば、そこへ向かうのは自殺志願者か魔女教徒か、いずれにせよ、正常な脳の機能を損なった連中しかいないらしい。
だが、自分たちはそのどちらでもないし、死ぬつもりも毛頭ない。むしろ逆だ。