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re:从零开始的异世界生活 web版第六章(7)

2023-06-27 来源:百合文库
都市プリステラでの出来事や、『賢者』との話し合いに際しても、屋敷にいるであろう陣営の仲間と相談したいことが山ほどある。
 それに、それに――だ。
「寄り道ってだけの話じゃ、ないからな」
『賢者』へ会いにいく旅路の前に、ロズワール邸に寄ることには意味がある。
 大きな目で見れば、小さな世界のささやかな意味が。だが、ナツキ・スバルという小さな人間の目で見れば、大きな可能性を持った意味が。
「――――」
遠く、まだ見えてこないロズワール邸を幻視するように目を細めるスバル。
 そのスバルの姿に、竜車の中の彼以外の四者がそれぞれ目を向けている。視線の色は感情は、様々だが――そのいずれの視線にも、気付く余裕がスバルにはなかった。
※※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
ロズワール邸へ竜車が到着したのは、それから一時間後の正午過ぎだった。
 都市プリステラを発ってから、十日ばかりの長い移動はいったん終わりだ。

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「スバル!」
「おお、ペトラって、うおわ!?」
屋敷に地竜で乗り付け、御者の男性に礼を言って客車を降りる。と、屋敷の方からパタパタと駆けてきた小さなメイドが、そのままの勢いで飛びついてきた。
 少女の勢いと威力を胸で受けて、スバルは後ずさりながらもなんとか受け止める。そして腕の中、飛び込んできた少女の頭を撫でた。
「いきなりだとびっくりするじゃねぇか、ペトラ。一ヶ月近く留守にしてたけど、元気にしてたか?」
「わたしは見た通り、元気にしてたよ? でも、スバル……様の方は大変だったんでしょ? 一昨日に手紙が届いて、ずっと心配してたんだから。またいっぱいケガしたんでしょ? 痛いの我慢してませんか?」
「こしょばいこしょばい」
赤みがかった茶髪を揺らして、ペトラがぺたぺたとスバルの体を触って確かめる。その手つきにスバルが苦笑していると、他の面々も竜車から降りてきた。

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