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re:从零开始的异世界生活 web版第六章(6)

2023-06-27 来源:百合文库
「ベティーの可愛さは髪型一つで乱れたりしないかしら! そんなことより、怖い顔になってるのよ」
スバルからお尻半個分離れて、ベアトリスが乱れた髪を必死に手で直しながら言った。その言葉にスバルが「う」と詰まると、ベアトリスは仕方なさそうな顔で、
「そんな無性に心配な顔しても意味なんてないかしら。……ベティーが気にしておくのよ。何かあれば、スバルよりよっぽど早く気付くかしら」
「……おう」
スバルの内心の不安に、ベアトリスがそう言葉を重ねる。スバル以外に、襟ドナとアナスタシアの成り代わりを知っているのがベアトリスだ。
 本来、スバルは無用な混乱を避けるのと、襟ドナがアナスタシアの体を奪うつもりはない、という二つの主張から事実を秘することを約束した。だが、何かあってからでは遅いと、ベアトリスにだけはそれを伝えてある。
 同じ人工精霊であり、同じ『魔女』エキドナと関係がある二人だ。何か襟ドナが企むようであれば、ベアトリスがそれを察してくれることだろう。

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もっとも、ベアトリスの心情を考えれば、あまりエキドナと関わらせるのは得策とは思えなかったが、
「余計な気を回すより、スバルはスバルらしく、いつも通りに誰かれ構わず助けを求めてた方がいいのよ。でも、最初にベティーに言うかしら。今回は褒めておくのよ」
と、返されてしまったので、それはそれだ。
「――見えてきたわ」
ふいに、竜車に沈黙が下りたかと思えば、エミリアがそう呟いた。
 竜車の窓から先を眺めるエミリア、彼女の目には遠く、目的地が見えたのだろう。スバルにも、窓の外の景色が見慣れたものになりつつあることがわかった。
「懐かしの道だ。もうすぐ、ロズワール邸だな」
そうこぼし、まずは最初のチェックポイントを目前に気持ちを引き締める。
 この一行の目的地は冒頭の通り、『賢者』シャウラとの話し合いを求めてアウグリア砂丘へ向かうことなのだが、その道行きの準備と、長旅の中継地点としての意味合いで、道中のロズワール邸へ立ち寄ることで話がまとまっていた。

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