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Perfect Blue外传短篇小说《into the blue》(9)

2024-06-14YURIBlueAirPerfectBlue 来源:百合文库
(1)
「美羽ってほんと変わってるよなぁ」
少し前を歩く幼馴染の何度目かのその言葉に私はいつも通りの返事をする。
「変わってるって、何が」
すると彼は決まってこう言うのだ。
「全体的に?」
「アキラって感覚派だよね」
「あ、今またバカにしただろ」
そんな普段通りの会話だったはずだ。でもその日は少しだけ、続きがあったような気がする。
「美羽はさ、ネイチャーの中でも一番努力家でだから一番頭もよくて。ほら、俺たちネイチャーはあまり勉強とかしないやつばっかりだろ、俺も含めて。みんな頭の良さやスポーツじゃネイチャーに敵わないって思ってるから」
朗らかに笑いながらアキラはシャッターを切る。言ってることはどこか重たくて、でもそれを口にするアキラはふわふわと軽い調子で、なんだかとてもアンバランスだと思った。あるいはアキラをはじめとするネイチャーの子供たちはみんな、とうにあきらめて通り過ぎてしまった問題だったのかもしれないけれど。

Perfect Blue外传短篇小说《into the blue》


「私は他に好きなことがないだけだよ。勉強することは嫌いじゃないしね」
「ええっ、数学とか解いてるだけで頭痛くなってくるけどなぁ」
「パズルみたいで面白いと思う。それに、分からないことがあるのって悔しいじゃん」
「悔しい、ね。ははっ!そういうところが変わってるなーって思うんだよ」
両手に持つクラシカルなカメラのファインダー越しに、彼と目が合った。どうしてこちらにレンズを向けたのだろう、と考えている間にシャッターが切られる。
「なっ、なんで私なんか撮って……」
「いや、生き生きした表情だったなーって思って。美羽は結構負けず嫌いだよね」
——負けず嫌い、そうなのかもしれない。別にデザインドに勝ちたいと思ってるわけじゃない。彼らよりも自分が優れていると思ったこともない。だけど目の前の壁から逃げて負けたくはなかった。

Perfect Blue外传短篇小说《into the blue》


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