《百华集》——伏见×冬贵篇 (节选)(5)
“另外就是为了传达一些事情吧,政治上的事、社会上的事什么的;或者有什么话想要告诉远方的人,就需要写信了。”
しかし、冬貴は無表情に俯いている
然而,冬贵仍面无表情地低着头。
「あとは……そうだな。個人的に、人の気持ちを、思いを伝えるためにも使う」
“还有……对了。对于个人来说,也会用文字来表达自己的心情和想法。”
冬貴は一度瞬きをしてから、伏見の顔に視線を向けた。
冬贵眨了眨眼,视线转向伏见。
「思い…」
“想法……”
「うん、そうだ。俺がおまえをどう思うか、とか、そういうことだ」
“嗯,对。比如我是怎么想着你之类的。”
「なぜ?」
“为什么?”
「なぜだろうな。遠く離れていても、そばにいても、人は心を伝えるのが一番苦手だからかもしれない」
“要说为什么的话,也许是因为不管相隔两地还是近在身边,人们总是最不擅长表达自己的心意。”
「…ふうん」
“…嗯。”
冬貴はそれだけを呟き、そして、何も興味がない様子で鉛筆を握り締めた。
冬贵喃喃道,继而还是一副了无兴趣的样子握紧了铅笔。
自分は無駄なことをしているのかもしれない。文字なんて教えたところで、この人形めいた作り物のような少年に、いったい何が伝わるだろう。己が果てしない愚行をしているような気がしたが、伏見はその疑念を打ち消した。
也许自己在做无用功。就算教他文字,对于这个人偶一样的少年,又能传达些什么呢?或许自己一直在没完没了地做着傻事吧。尽管如此,伏见还是决定放下这些疑虑,不再去想它们。
「首相の意向はわかるが、それでは嵯峨野先生のご意志を無視することでもある。それが何を意味するのか君はわかっているのかい?」