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《百华集》——伏见×冬贵篇 (节选)(3)

2024-04-12 来源:百合文库
虽说回家是真的,但他的心里真正挂念着的却是清涧寺家。
自分を待ち受けるのは、未だ咲くことを知らぬやわらかな蕾だった。
在那里有等待着自己的,含苞待放的柔软花蕾。
「冬貴、今日は字を教えてやろう」
 “冬贵,今天来教你写字吧。”
例の教科書を手に伏見は意気込んで清澗寺邸を訪れてみたものの、清澗寺冬貴はいつもと変わらない素振りだった。だらしなく女物の着物を身につけ、振り袖を羽織る。おそらくは亡くなった母のものだろうが、確かに冬貴によく似合っている
带着那本教科书来到清涧寺家的伏见兴致勃勃,而清涧寺冬贵却一如往常,他穿着不合身的女式和服,披着振袖。那应该是他亡母的旧衣,却与他意外地相衬。
【振袖:和服的一种。根据袖子长度分为大振袖、中振袖和小振袖。大振袖为正礼服,必入五纹;中振袖为准礼服,可以入三纹或一纹;小振袖则是一般装束。】

《百华集》——伏见×冬贵篇 (节选)


伏見が勉強を教えたいと言ったおかげで、冬貴の部屋には洋式の机と椅子が二脚、置かれていた。
伏见之前说过想教他习字,于是冬贵的房间里添置了两套西式桌椅。
「字?」
“字?”
不思議そうに首を傾げる冬貴の長い髪が、さらりと揺れる。
冬贵疑惑地歪头,长长的头发轻柔地拂动。
「そうだ。ほら、これを見てみろ。これは教科書だ」
“对。你看,这是教科书。”
「ん」
 “嗯。”
ここに来る前に文具店に寄って帳面と鉛筆を買ってきたので、いそいそと鞄から出してそれを教科書の傍らに置いた。
来这里之前,伏见顺路去文具店买了笔记本和铅笔。他兴冲冲地把它们从包里拿出来,放在教科书的旁边。
「まずは、俺が手本を教えてやる」
 “首先,我来给你示范下。”
胸を張った伏見は、机の上の帳面に「せいかんじふゆき」とひらがなで書いてみせた。

《百华集》——伏见×冬贵篇 (节选)


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