勿沉醉于旧梦(14)

「あなたが大好きなクッキーよ。」
「どうしてここに…」と私は聞いた。
「博麗の神社には私はもういけない。そこは霊夢と魔理沙の場所よ。」彼女が私を見ずに答えた。「なぜ、その時あなたに告げられなかったかしら…早くあなたを私のものにすれば、霊夢のやつに奪われないでしょうに…」
私は何を話したらいいかわからなくて、そばに立っただけ。
「帰りましょう。」
「うん。」
アリスさんはさすが美人、涙を抑えている様子も人のこころを揺らせる。でも、私は慰める立場も無かった。アリスさんがその人形を抱えて歩き出す。
「なぜ人形を操りません？そのシャンハイたちも随分長い間使ってないようですよね。」
「必要ないのだ。魔理沙がいつも『人形を操縦するアリス、ほんとかっこいいぜ』と。彼女が居なくなったら、どうでも人形を使う気がなれなくて、逆に自分でことをするに慣れたよ。」
「そうですか。でも、それならいざ戦う必要が来たら、また人形を使えますか？」

「それなら心配ない。魔法というのは忘れることではない。」
そう言って、アリスさんが抱えていた魔理沙を操り始まった。その巧みにこころから讃嘆する。小さな魔理沙とはいえ、頭、体、手と足、まるで自分の意志で動いているようだ。
「僕は魔理沙、普通の魔法使いだぜ…だぜ…」
突然、「魔理沙」が気を失って、空から落ちた。
「…ぜ…」
気づけばアリスさんは膝まずいて泣いていた。手で顔を隠してよく見えなかった。
「…一人にさせて。」
私はまるで逃げるようにそこを離れた。私、やはり厄神だ。
update: 修改了错别字。