勿沉醉于旧梦(13)

咲夜が亡くなるその夜、レミリアがそう言った。
「人というものは、なんというよわい。再び人が長生きの妖怪に傷付かないため、私は、人里を滅ぼす。」
　それ、文文〇新聞が尾鰭を付けて述べたかもしれないが、確かにその夜にレミリアが人里を襲った。上白沢慧音と藤原妹紅がそのバンパイアを止めて行っても、敗退した。その結果、人間たちはほぼいなくなっていた。翌日、慧音が私たちを呼んで、人里に存命者を探していた。あなたもその時、一息しか残してない稗田のお嬢様に託されていましたね。
　人里の広場で、レミリアの帽子と衣装は発見されて、レミリア自身はもう太陽の光で灰になってしまったと推測された。その後、生きていた人間は竹林に移って、慧音と妹紅がそれを見守っていた。それでも、大したダメージを受けた人間たちがだんだんいなくなっていた。東風谷早苗も数年前亡くなって、今日に至ってもう人間は一人もいない。特別な妹紅と輝夜なら話は別だけど。紅魔館は今パチュリーと紅美鈴が補佐として、フランドールが管理している。パチェがよく私に愚痴をこぼすわね、フランがまたなにをやらかしたとか。

稗田阿柔は昔の歴史の数冊を本棚で保存していて残したが、その時書いているやつはレミリアの襲いに失くした。幸いに、彼女にとってはその輪廻はもう終わったのだ。あなたが幻想郷の歴史を書くか…それが君にとって、いい仕事かもしれないね。
三
アリスさんが述べていて、私たちが家にでて外に散歩していた。
もっと深く森を進んでいたら、そこは退廃した小さな家がいた。壁が割れていて、窓にグラスもなくなって、中を見れば苔むした家具と散らかっている本。ドアの上に、厚く溜まった塵の下に、朧に「霧雨魔法店」という板が張っていた。その木製の板に、いくつかのキノコが出ていく。黄色い帽子と黒いドットのキノコ、気のせいか魔理沙の色に見える。アリスさんがその魔理沙の人形をそばに置き、そのキノコを手にした。
「きのこ…このきのこについての研究、最後までも完成できなかったのね。」
その部屋の後ろに、小さい墓一つあった。その上の文字は「Kirisame Marisa」。アリスさんがどこからでつの箱を出して、その墓に置いた。