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ほのかな体温(5)

2024-03-26 来源:百合文库
“你要去哪儿?”
「金平糖(こんぺいとう)」
“金平糖。”
金平糖ということは、柴崎のところへ行くつもりなのだろうか。
他说金平糖,是指要去柴崎那里吗。
柴崎の家の近くで売っている金平糖が美味しいらしく、ときどき冬貴がねだるのだ。伏見が買ってきてやったことも、一度や二度ではない。
因为柴崎家附近卖的金平糖很好吃,冬贵时不时地让他给自己买。而伏见也不只一两次地买给他。
「柴崎さんなら、仕事が忙しいんじゃないのか?」
“柴崎先生现在应该工作很忙吧?”
そうでなくとも売れっ子作家の柴崎が、冬貴のために時間を作るのは大変なことだろう。
即使不是这样,作为畅销作家的柴崎也很难为冬贵抽出时间吧。
「金平糖」
“金平糖。”
なおもそういわれて、窘めるつもりだった伏見は苦笑した。

ほのかな体温


听到冬贵还这么说,伏见也没打算责备他,只是苦笑道。
「わかった。一緒に買いにいこう」
“知道了。一起去买吧。”
「……うん」
“……嗯。”
冬貴と柴崎の関係に、今更口を挟むつもりは毛頭ない。自分にとって嵯峨野経行たちが必要な存在であるのと同じように、冬貴にとっては柴崎は大切な相手なのだ。
对于冬贵和柴崎的关系,伏见现在丝毫没打算插嘴。就像对自己来说,嵯峨野经行他们是必要的存在;对冬贵来说,柴崎同样是很重要的人。
柴崎が前の戦争で足が不自由になってからというもの、冬貴は自分から柴崎に会いに行くこともあった。それに対して、とやかく言うつもりはない。
自从柴崎在之前的战争中伤到了脚导致行动不便,冬贵有时也会主动去见柴崎。对于这件事,伏见并不会说这说那。

ほのかな体温


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