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【极北的彼方】故事线前外传「雨を乞う星夜」(机翻 附作者原文)(22)

「えっ?」
 急いで詳細をタップすると、六時を過ぎた頃から天気が急激に回復する予報になっている。
「どうしたの?」
 買ってきた物をスーツケースに入れたアレックスが、ダイニングへ入ってきた。
「……数十分後には晴れるって……」
「あぁ……」
アレックスは窓の外を見る。
「そう言えば、急に雨の音がしなくなったね」
 最新情報によるとどうやら突然風向きが変わって、雨雲が南に流されているらしい。このままいけば、数時間後には問題なく天体観測ができるだろう。僕はスマートフォンの画面を消して鍵の隣に置くと、椅子に深く腰掛けた。
「……あーあ、一緒に行けると思ったんだけどなぁ」
「……天気ばかりは仕方ないさ」
 一つの賭けに負け落ち込む僕の頭を、後ろから撫でるアレックス。全くもって彼の言う通りだ。ただ、リビングに置かれた二つのスーツケースを見ると、一緒に行きたかったという気持ちが込み上げる。
「…………もっといっぱい撫でて」

【极北的彼方】故事线前外传「雨を乞う星夜」(机翻 附作者原文)


「ふっ、はいはい」
 僕は腹いせのようにアレックスへ要求した。ポンポンと優しく叩くようだった彼の手つきは、毛の流れに沿って撫でる手つきに変わる。やがてその手は頭から頬の周りに移動し、先程よりもゆっくりになった。それが何とも気持ち良くて、簡単には表現できない幸福感が残念な気持ちを押し出してゆく。
 しばらくそれが続くと、アレックスはぽつりと呟いた。
「……子供たちは、きっと星を見る機会を楽しみにしてるはずさ」
 彼の手は少しずつ下がり、今度は首筋を揉んでくれる。
「今夜のワークショップがきっかけになって、ウォルターみたいな自然写真家を目指す子供が出るかもしれないよ」
「そうなったら……嬉しいような、残念なような……」
「どうしてさ?」
「僕は写真が好きじゃないから」
 首筋を指で押される度に、少し固くなっていた筋肉がほぐれてゆく。その気持ち良さに、いつの間にか瞼は閉じられていた。アレックスが触れている部分から温もりが伝わり、今朝の目覚めに近いような、ゆったりとした心地が僕を癒す。

【极北的彼方】故事线前外传「雨を乞う星夜」(机翻 附作者原文)


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