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主と猫(全)(5)

2024-03-25清涧寺伏见义康清涧寺冬贵 来源:百合文库
「和貴君、深沢の言うことは一(いち)理(り)ある。綺麗にしておくから、そのあとで抱っこするといい」
“和贵,深沢他说得也有道理。我会把它洗干净的,之后你再抱它吧。”
「はい!」
“好!”
和貴は頬を紅(こう)潮(ちょう)させて食堂へ向かうが、その場に佇んだ深沢は「よけいなことを持ち込んで……」とでも言いたげな、咎(とが)めるような視線を投げつけたあとに、すぐ踵(きびす)を返した。
和贵红着脸向饭厅走去,留在原地的深沢看了一眼伏见,像是责怪他多管闲事把猫捡回来,随后也走回去了。
「伏見様、猫は洗わないほうがよいかと存じます」
“伏见大人,我认为小猫还是不洗为好。”
二人が立ち去ったあとに、箕輪が控えめに提案した。
两人离开后,箕轮轻声提议说。
「そうなのか?」
“是吗?”

主と猫(全)


「はい。子猫ですし、もともと猫はあまり洗う必要がない動物です。蒸したタオルで拭けば十分はないかと」
“是的,猫还小,而且猫本身也没必要频繁清洗,用湿毛巾擦拭我觉得就可以了。”
意外なことに、箕輪は猫を飼った経験があるようだ。
箕轮好像有过养猫的经验,真是意想不到。
「ならば、タオルを用意してもらおうか。それから、猫の餌(えさ)も」
“那你去帮我准备湿毛巾吧,还有猫饲料。”
「かしこまりました。見繕って参ります」
“遵命,我这就去准备。”
箕輪は一礼し、その場を後にした。
箕轮行了一礼后便离开了。
斯(か)くして、清澗寺家には暫(しばら)くのあいだ小さな居候が増えることになった。
如此这般,清涧寺家里暂时就多了一个蹭吃蹭喝的小东西了。
といっても、家族で手分けをして飼い主を探すので、どのみちすぐにいなくなるだろう。

主と猫(全)


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