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主と猫(全)(2)

2024-03-25清涧寺伏见义康清涧寺冬贵 来源:百合文库
伏见义康在清涧寺宅邸门前站定,望着他脚边的一个笼子。
そして、顎(あご)に手を当てて暫(しば)し考え込む。
然后,把手抵在下巴上,陷入沉思。
その籠の中には小さな三(み)毛(け)猫が一匹(ひき)、震えながらちんまりと収まっていた。
笼子里装着一只小花猫,颤抖着身子蜷缩成一小团。
に—に—という鳴き声も小さく、如(い)何(か)にも弱そうだ。
它小小声地喵喵叫着,看起来虚弱极了。
野(の)良(ら)猫(ねこ)など都内にはごまんといるし、無視しようと思えばできるが、どうしたものか。
东京都里野猫到处都是,要想装作没看见也无可厚非,可是伏见却好像并没有这么做。
再び伏見はその籠を見下ろす。それから、一度見つけてしまった以上は放っておくことができないと、意を決めして籠の取っ手を摑んだ。
他再看了一眼笼子。既然让我发现了它那我就不能坐视不管,伏见下定决心拿起笼子。

主と猫(全)


籠を抱きかかえるようにして通用門を抜け、真っ直ぐに洋館の玄関へ向かう。ノッカーを叩(たた)くとすぐに戸が開き、執事の箕(みの)輪(わ)が姿を現した。
他抱着笼子穿过侧门,走向老洋房门口。敲了敲门环后,门立马开了,管家箕轮站在门后。
「こんばんは」
“晚上好。”
「いらっしゃいませ、伏見様」
“伏见大人,您来了。”
慇(いん)懃(ぎん)にお辞(じ)儀(ぎ)をした箕輪は、次の瞬間「ん」と言いたげに眉(まゆ)を顰(ひそ)める。
箕轮恭敬地鞠了一躬,下一秒却疑惑地皱起眉头来。
伏見が持っている籠から、何かがするのに気づいたのだ。
他好像注意到伏见拿着的笼子里有什么动静。
「伏見様、それは?」
“伏见大人,那是?”
「すまない。外に捨てられていたんだ」
“抱歉,我在外面捡到的。”

主と猫(全)


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