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第15话 社畜的企划案(9)

「それじゃまずこれを見てくれ!」
ヤジを無視して俺はコンテナボックスから学校の大判プリンターで作ったポスター二枚分ほどの大きさの表を取り出し、黒板に貼り出す。
「え……なんだあのデカい紙……」とか「まさかこのために用意したの……?」とかいう声が聞こえてくるが無視。
「これは文化祭までの残り作業時間と、各出し物案の平均的な必要準備日数、その他の問題点を示したグラフだっ!」 
俺は腹に力を入れて大げさなほどに声を張りあげる。
反対意見持ちがいる会議では特にそうだが、とにかくデカい声と自信に満ちあふれた迫力ほど強い武器はない。
 どんな良案でも小さい声では誰にも届かない。
「今日まで時間を無駄にしてしまったせいですでに無理な案がいくつかある! まずそっから削っていくぞ!」
授業用指示棒を伸ばし、貼りだしたグラフをパンッと叩く。

第15话  社畜的企划案


「このグラフを見ればわかるようにお化け屋敷は絶対無理だ! 今からすぐ作業できるならともかく、どんな内容にするか話していると絶対間に合わない! 日本庭園も同じ理由で難しい! 流しそうめんは確認してみたけどそもそも保健所の許可自体が無理だった!」
データとそれを瞭然とするグラフを根拠として候補にペンで×をつけていく。
 口で言うよりも、こうやって視覚化したほうがはるかに納得が得られる。
「今から実行可能なのは『和風喫茶店』と『タコ焼き』の二つだ! けどもうどっちがいいかとか議論している時間はない! なので――あ、風見原さん! これ貼るからそっち持ってくれ!」
「え、あ、はいっ」
横に立っていた風見原に手伝ってもらい、黒板のスケジュール表を外して別のデカい資料を貼り出す。
「というわけで、この二つを合体させた『和風タコ焼き喫茶』を提案する!」

第15话  社畜的企划案


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