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第15话 社畜的企划案(11)

「大丈夫だ。すでにレンタル店に値下げ交渉して予算内で貸してもらえる算段はできている。あ、それとこれがその衣装のサンプル写真だから黒板に貼ってくれ」
「そ、そこまで手配しているんですか……? って何で私はさっきから助手みたいに使われてるんです!?」
やかましいぞ風見原。
 元はといえばお前が最初に『多数決で決めよう』とさえ言えばこんな面倒な事態にはならなかったんだからな!?
貼り出された浴衣の写真を見た女子の感触は「へー……結構可愛い浴衣じゃない?」「ふーん、レンタルでこんなの借りられるんだ」「確かに縁日っぽいとお祭り感あるよね」とおおむね良好だ。
そして女子だけじゃなく、男子たちも「まあ確かにタコ焼きの服っていったら法被はっぴだよな」「屋台っぽいしいいんじゃないか?」と興味深そうに黒板の資料や写真を眺めており、ほとんどは俺の案に心が傾いている。

第15话  社畜的企划案


(ま、そもそもあのグダグダ会議からの救済を誰もが望んでいたんだから、こうやって選択肢を切り落として、残った候補の折衷案を提示するだけで賛成が得られるは当然だけどな)
しかし――
「さっきからベラベラと得意げに喋ってんじゃねーぞ新浜! 誰がお前の案なんぞに賛成するかよ!」
「だから面倒だって言ってるだろ! 楽な展示でいいだろうよ!」
あと二人――偽告白の件でマウントを取りに失敗してから俺を敵視するようになった土山と、絶対に面倒な出し物にしたくないマンの野呂田がヤジを飛ばす。
他にも俺を敵視している奴と展示で楽したい奴はいるが、クラスの雰囲気を読んで『まあこの感じなら別に新浜が提案した案でいっか……』となっているのに、こいつらは本当に面倒くさい。
そしてこの最後の反対勢力への対応は――――完全に無視するに限るっっ!

第15话  社畜的企划案


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