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お姫さまとドラゴン(4)

2023-12-01 来源:百合文库
 そこで王さまは、わけを話しました。
「実は、バラの花がどうしても買えなかったのだよ。
 帰りがけに広い庭に咲いていたきれいなバラの花を見つけて折ったのだが、そうしたら急にドラゴンが現れて、お前を連れて来いと言うのだよ」
「ドラゴンが・・・」
「そうだ、わたしはどうすればいいのだ」
 悲しむ王さまに、お姫さまは言いました。
「ご心配なく、お父さま。あたし、ドラゴンのところへ参ります」
「しかし、お前にもしもの事があったら」
「いいえ。あたしに何かがあってもこの国は大丈夫ですが、国王でいらっしゃるお父さまに何かがあっては、この国は大変な事になりますから」

お姫さまとドラゴン


 次の朝、王さまとお姫さまは馬に乗って、ドラゴンのいる庭に出かけました。
 けれどもそこには、誰の姿もありません。
 そこで王さまとお姫さまは庭を通って、立派なご殿の中に入っていきました。
 中に入っても誰もいませんでしたが、食堂のテーブルの上には二人の為に用意したと思われる、とてもすばらしいごちそうが並んでいました。
 二人はお腹がペコペコだったので、喜んでごちそうになりました。
 それから庭に出てしばらく散歩をしましたが、やはり誰もいません。
 そして夕方になって二人がご殿に戻ると、食堂のテーブルにはまたすばらしいごちそうが並んでいました。
 二人が夕食をすませて寝室に行くと、ちゃんとべッドの用意も出来ていました。

お姫さまとドラゴン


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