岩谷文库vol.12《沙漠》伊坂幸太郎(16)

「みんな、正解を知りたいんだよ。正解じゃなくても、せめて、ヒントを欲しがっている。（後略）」
“大家都想知道正确答案。没有正确答案，至少也要给个提示对吧。（后略）”
これは、「砂漠」を歩く上でとても重要なフレーズだなと感じた一文です。実は、第9回でご紹介した『スター』でも、これと似た文章が出てくるのですが、今という時代は、本当に誰もが「答え」を提示してもらいたがっている。だから、自己啓発本がヒットするんだろうなと思います。
这是一句在“沙漠”摸索时非常重要的话。事实上，在第9回介绍的《Star》中也出现了类似的话，在现在这个时代，真的谁都想要“答案”的提示啊。所以，自我启发的类书才会很受欢迎吧。
『岩谷文庫』の連載を一年間続けて、見えてきたことがあります。それは、僕は本を読むことを通して、気づきを得るだけではなく、疑問点を自分の中で咀嚼していく行為が好きなんだろうな、ということです。正解を知りたがってはいるけれど、いざポンと誰かから正解を与えられたら、押しつけというか「いやいや…」って感じてしまう。

在《岩谷文库》持续连载了一年之后，我意识到了读书不仅能获得启迪，我还很享受在心里推敲一些疑问所指。虽然想知道正确答案，但是一旦有人给了我正确答案，我就会觉得这是强加于人，反而会一直“不不不别别别…”地拒绝呢。
自分にとっての正解は自分で導きたいから、小説を読むんだと思っています。
尤其在读完这本小说之后，我更认为对自己来说，正确的答案是要通过自己去引导的。
柴柴举着书吃零食柴柴拿着伊坂幸太郎老师的《砂漠》伊坂幸太郎 砂漠（新潮文库）
入学した大学で出会った5人の男女。ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決……。共に経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、それぞれを成長させてゆく。自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く、爽快感溢れる長編小説。