メディアミックスメイデン（媒体组合少女）　漫画2卷小说中文翻译（中日） 丸户史明(6)

交代でシャワーを浴び、二つのベッドをくっつけ、真ん中にビニールシートを敷き、おつまみを広げてプラカップに酒を注いだ頃には、既に日付は変わっていた。
「……ぷあぁぁぁ~っ! ああ~、やっぱ大仕事を終えた後の一杯は最高だ~!」
「まだ玉村先生から返事来てないからね大仕事終わってないからね」
結局、なし崩し的に同じ部屋で朝を迎えることになった俺と響さんは、こうして今、寝間着姿で差し向かいで飲むという、どう考えてもそれらしき関係のある男女みたいなムーブをかましていた。
「でさ、でさ、宏太! 前から聞いてみたかったんだけどさ!」
「何です?」
「お前結局、凪紗っちとあすみっち、どっちが本命な
の?」
「……をい」
と思ったら、会話の内容は修学旅行の男子部屋レベ
ルじゃねぇかよ……
「今回の出張だって、いつの間にか二人が宏太のサポートに回ってるし……一体どうやって、あの二人にあんな信頼されるようになったんだよ?」
「そ、それは、ほら……信頼というか、俺が頼りないからでは?」

「けど、いざとなったら凪紗っちが来たって良かった訳じゃん今回とか。プロジェクトリーダーだとか適当なことぬかしてさ~」
「適当なことって言うか……それ真実なんだけどね」
「なのに、二人とも宏太をたった一人で福岡に送り込んだ。途中で新幹線降りて、実家の島根に逃げられるとか考えもしなかった」
「それは……」
響さんに指摘されるまで、俺ですらその手を失念してた。
安藤さんも、あすみさんも、そして俺も……いつの間に、信じてたんだ?
こんな、数か月前まで就職浪人で、エンタメ業界を嫌悪してたはずの、駄目社会人を。
「なんなんだかねぇ、お前……長瀬博太郎とは別の意
味で、人を惹きつける何かがあるのかねぇ……」
そして、響さんも…
何故か、そんな俺と、ベッドで(健全に)酒を酌み交わすほどに、色々と(だから健全に)許してしまっているように見えてしまい。
「響さんは、どうなのさ?」
「ん?」
で、俺のビールが三本目に入った頃…