百合文库
首页 > 网文

蝶は聖夜に羽ばたく(三)(6)

弐その日、私はプレゼントを手に正太郎の家へと向かっていた。
前に欲しいって言っていた、ペンギンみたいな柄のアゥトドアブランドのキーコインケース。
定期なんかも入れられるし、使うとは思えなかったけれど、一応九条さんの分も買った。おそろいで。正太郎は自分からおそろいで持とうなんて、九条さんに言えないだろうから。

蝶は聖夜に羽ばたく(三)


学校で渡すのは照れくさかったし、ちょうど叔母おばさんに頼まれた、叔父おじさんの妹さんの子供達三人の子守で行った場所も、ツインハープ橋の側だったし。
あそれなら直接家に届けようと思ったのだ。
でも、それをわざわざ本人に説明するのは照れくさい。
一応本を返すついでに、自然に置いてこようと思いつつも、なんだか妙に緊張する。

蝶は聖夜に羽ばたく(三)


猜你喜欢