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蝶は聖夜に羽ばたく(三)(8)

「そう言わずに……はい、これ、ママさんダンプね」
そう言って内海さんが、私に赤いママさんダンプの冷たい持ち手を押しつけて来た。
「だから嫌だって。てか、ここモジャ海の家じゃないでしょ?」
前にお化けが出るって聞いたアパートとは違う、ここは古い平屋の一軒家だ。
「そそ。近所の家。ここゆるいカーブになってるじゃない?_いや除雪車がさ、朝たっぶり重い雪の塊を置いていったみたいでさ。でもここ積んじゃうと、通学路だし、何よりおじいちゃんがさ、道路出る時危ないと思うんだよ、車から死角になっちゃうし」

蝶は聖夜に羽ばたく(三)


確かに私も、すぐ横を通るまで内海さんに気がつかなかったし、雪山を回避するには、一度歩道から車道に降りなきゃいけなかった。
「一応除雪センターにも連絡はしたけど、とはいえ除雪業者にも限界があるしね」
確かに夕べのようにドカ雪が降ってしまうと、街中の雪をかいて道を作るために、る程度はこんな風に、削った道路の雪の一部が、残ってしまうのは珍しくない。

蝶は聖夜に羽ばたく(三)


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