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安珍清姫(2)

2023-10-28 来源:百合文库
 そうこうするうちに、清姫(きよひめ)と安珍(あんちん)は、つよく心がひかれるようになりました。
 しかし、修行中(しゅぎょうちゅう)のお坊(ぼう)さんが、女の人に心をうばわれるのはゆるされないことです。
 でも安珍(あんちん)は、清姫(きよひめ)に、
「熊野(くまの)からの帰りには、かならずここによります。・・・あなたにあうために」

安珍清姫


と、かたい約束をしてしまいました。
 さて次の日、安珍(あんちん)はぶじに熊野大社(くまのたいしゃ)につきましたが、熊野(くまの)の僧侶(そうりょ)たちに安珍(あんちん)の心のまよいを見抜(みぬ)かれて、早くまよいからさめるようにと、教えさとされました。
「たしかに、わたしは修行中(しゅぎょうちゅう)の身、女に心をうばわれるなど」

安珍清姫


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