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安珍清姫

2023-10-28 来源:百合文库

安珍清姫


むかしむかし、安珍(あんちん)という名の若(わか)い旅のお坊(ぼう)さんが、紀州(きしゅう→和歌山県)の熊野大社(くまのたいしゃ)へおまいりするとちゅうで、とっぷりと日がくれて困(こま)っていました。
「今夜の宿を、どこかにさがさねば」
 安珍(あんちん)は庄屋(しょうや)の家にとめてもらうことにしましたが、この家には清姫(きよひめ)という一人娘(ひとりむすめ)がいて、つかれた安珍(あんちん)をやさしくもてなしました。

安珍清姫


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