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《闪光的哈萨维》小说·日文版(第一章·琪琪)(2)

2023-10-27 来源:百合文库
 よほどのコネがあるか、大枚の金を支払わなければ、搭とう乗じようできない特別便である。
 そのため、この船に乗船しているかぎり、どこのスペース・コロニーでも地球でも、その出入りのチェックは免めん除じよされる風ふうがあった。ハウンゼンに乗れるということで、乗客の身元は保証されていると考えられているからである。
 しかも、軍用機以外で、地球に直行で着陸できる便といえば、このハウンゼンだけである。
 ケネスのとなりの青年はものおじせず、コネのある家柄を思わせて、ハウンゼンに似つかわしい客といえたが、閣僚の一人からお愛想を言われていたハイティーンの少女は、どこかハスッパな感じがあって、上品な客とはいいがたかった。
「……ギギ・アンダルシアといったな……」
 ケネスは用をすまして、鏡の前に立ったときに、乗客の紳しん士したちの間でささやかれていた少女の名前を思い出した。
 背広の前をととのえながら、ケネスは、この種の服は前が涼しい感じがして、好きではないとあらためて感じていた。しかし、自じ分ぶんの男おとこ前まえについては、まんざらでもないと思う。

《闪光的哈萨维》小说·日文版(第一章·琪琪)


『キンバレーがちゃんとやっていれば、あわてて出てこなくても、良かったんだよな』
 それが、ケネスの思いである。
『シャアの反乱』以後、実戦がなくなった地球連邦宇宙軍で、仮想敵もないのにウダウダと新型モビルスーツの開発をつづけていたケネスにしてみれば、久しぶりの実戦の可能性に闘とう志しが湧わくという感覚はあったが、地球の勤務は、好きではない。
 しかし、若さを自認できる年齢ではある。
 マフティー・エリンと名乗る団体の反地球連邦政府運動が、地球で過激になって、その掃そう討とうを任務としたキンバレー部隊に、彼の部下にあたるテスト・パイロット、レーン・エイムとともに、新型のモビルスーツ、ペーネロペーを送りこんだのは、十日前のことだった。
 が、その直後に、こんどは、ケネス自身に、キンバレー部隊の後任司令に就任する命令が出された。
 一昨日おとといのことである。
 そのため、ケネスは、地球におりるもっとも早いこの便に、軍の力を利用して搭乗したのである。

《闪光的哈萨维》小说·日文版(第一章·琪琪)


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