マリン船長が眼帯を外さなくなった話
2023-10-27 来源:百合文库
―ある日の船内―
「船長最近眼帯外さなくなったよな。」
「そういえばずっと着けてる気がする。」
「前まで『眼帯を着ける意味を教えてもらいたい』とかぶつぶつ言ってたのに。」
「ものもらいでも出来たんかね?」
「いやそれだったら俺らに『助けて君たち〜』って言うだろ」
「まぁ確かに」
1ヶ月程前、とある宝があるという島から帰って来てから船長が眼帯を外さなくなった。
島に向かったのは船長と宝鐘海賊団の一味数名。
帰ってきた一味によると、その島には他の海賊団も来ており、かなりの激戦だったと話していた。
負傷者も多く、直接こちらの船には帰って来ず、1週間ほど港町で治療した後に帰ってきたのだ。
重傷者は今でも港町で治療を受けている。
船長がなぜ眼帯を外さなくなったのか帰ってきた一味に聞いても頑なに答えようとしない。
他の一味の間では「ものもらいだろう」とか「戦いの時に怪我をして治療中なんじゃないか?」とか色んな憶測が飛び交っていた。
―数日後―
「君たち~ちょっと来てほしいんだけどー。」