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EPISODE.3 「ひとりぽっちの誕生日」(11)

2023-08-20 来源:百合文库
「なんて乱暴なことをするんだ!」
彼は冷たい目をして、振り向きざまに言った
「代わりはいくらでもいるだろう。」
「この野郎!」
どうしても許せない。そんな感情がふっとあいて、衝動的に僕は彼に殴りかかっていた。しかし、僕の拳はあっさりとかわされ、勢いで地面に転がってしまった。その脇腹(わきばら)蹴りがはいて僕がのた打回った。彼のせせら笑いが聞こえる。
「へへ…、本当にどうしようもないやつだなあ、お前は。自分のやってることを棚に上げて、人を非難する立場にあると思っているのか。」
「う~」
呼吸ができない、僕は蹲っているのが精一杯だった。
「そうだ、お前にいいことを教えてやろう。お前が気づいていないだけの、取って置きの面白い話よな。」
「な、何を?」
「いいか、どんなにエリートずらとしてだって、所詮(しょせん)俺たちががちっぽけな存在なんだよ。出世、地位、金、名誉のために人を蹴落すことに必死になって、そんなくだらないことに意気を注している。他人を信用出来ないから友達が作れない。そのくせ小心ものだから、いつも人の目が気になる。ここから笑ったことがない、そんな俺たちが本当に出世して人の上に立てると思っているのか?」

EPISODE.3 「ひとりぽっちの誕生日」


「くそ!」
声が出ない、こいつはいったい何を言いたいんだ。
「俺の思うにな、傍から見ていてこんなに面白い人間はいない。お前もそう思わないか。くだらないことに必死になっている人間こそ自分が滑稽(こっけい)なことに気づかない。そんな俺たちの存在を一言で言ったら、何だと思う?」
返す言葉がない。幾分(いくぶん)呼吸ができるようになったが、こいつのいやつかに勝てる気がしない。
「ギャグなんだよ。」
「ギ、ギャグだと?」
「そうさ、周りの人は皆そう思ってる。陰で笑い、同情し、さげすみ哀れんている。それが気づかない俺たちの存在はギャグそのものじゃないか。こんなに面白い人間は他にいるか?どうだ、お前も面白いだろう?これが笑わずにいられることか?俺は可笑しくてたまらまいね。あ、はははは。」
「や、止めろ。」
「俺もお前もギャグなんだよ。」
「や、やめろう!~~
09 騙された?

EPISODE.3 「ひとりぽっちの誕生日」


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