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こぶ取りじいさん(3)

2023-08-01日语睡前故事20210313 来源:百合文库
「ああ、実はな・・・」
 こぶのなくなったおじいさんは、夕べの事を話して聞かせました。
「何! 鬼が取ってくれただと」
 こっちのおじいさんは、うらやましくてなりません。
「よし! それらなわしも、鬼にこぶを取ってもらおう。踊りには、自信があるんじゃ」
もう一人のおじいさんは、夜になると森の奥へ出かけて行きました。
 しばらくすると、おはやしの音が聞こえてきます。
♪ピーヒャラ、ドンドン。
♪ピーヒャラ、ドンドン。
「よし、あそこで踊れば、こぶを取ってもらえるのだな」
 おじいさんは踊っている鬼たちのところへ行こうとしましたが、でも鬼の怖い顔を見た途端、足が震えて歩けなくなりました。
「こっ、怖いな~」
 でも、頑張って鬼たちの前で踊らないと、こぶは取ってもらえません。
「ええい、こぶを取るためだ!」
 おじいさんは思い切って、鬼たちの前に飛び出しました。

こぶ取りじいさん


 すると鬼たちは、おじいさんを見て大喜びです。
「よっ、待ってました!」
「じいさん、今夜も楽しい踊りを頼むぞ!」
 でも、鬼が怖くてぶるぶる震えているおじいさんに、楽しい踊りが踊れるはずはありません。
「何だ、あの踊りは?!」
「昨日の踊りとは、全然違うぞ!?」
 おじいさんの下手な踊りに、鬼たちはだんだん機嫌が悪くなって来ました。
 そして怒った鬼の親分が、おじいさんに言いました。
「ええい、下手くそ! 約束通りにこれを返してやるから、二度と来るな!」
 ペターン!
 鬼の親分は昨日もぎ取ったこぶを、もう一人のおじいさんの右のほっぺたにくっつけてしまいました。
こうして、右と左にこぶが二つになってしまったおじいさんは、泣きながら村に帰って行きました。
おしまい


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