こぶ取りじいさん
2023-08-01日语睡前故事20210313 来源:百合文库
むかしむかし、あるところに、右のほっぺたに大きなこぶのあるおじいさんが住んでいました。
それはとても邪魔なこぶで、おじいさんがまきを割る度にプルルン、プルルンとふるえます。
でもこのおじいさんは、そんな事はちっとも気にしない、とてものんきなおじいさんでした。
そして同じ村にもう一人、左のほっペたに大きなこぶのあるおじいさんが住んでいました。
こっちのおじいさんは邪魔なこぶが気になってか、いつもイライラと怒ってばかりです。
ある日の事、のんきなおじいさんが森の奥で木を切っていると、いつの間にやら、ポツリ、ポツリと雨が降り出して、やがてザー、ザーと土砂降りになってしまいました。
「いかんいかん。このままでは、風邪をひいてしまう」
おじいさんは大きな木のうろに飛び込んで、雨宿りをしました。
そのうちおじいさんは、ウトウトと眠り込んでしまいました。
やがて雨が止んでも、明るいお月さまが出ても、おじいさんはグーグー、グーグーと高いびきです。