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转生英雄之女505话506话507话508话翻译(17)

2023-05-16 来源:百合文库
 壁に張り付いたまま窓から中を覗き込み、中に誰もいないことを確認すると、鍵を開いて前回同様、あっさりと忍び込むことに成功した。
 そして今度こそ念入りに調べて回るが、やはり怪しい物証は得られなかった。
「くそ、あいつは慎重な奴だから、何か証拠を隠し持っているはずなんだ」
慎重だからこそ、他者に証拠を預け、処分や管理を任せたりしない。
 ああいう奴は、自分の弱点になる物は、必ず手元に置いて監視していたくなるタイプである。
 だからこそこの部屋が隠し場所の最有力候補と考えていたのに。
「ここじゃない場所を確保しているのか……? だとしても、自分の目の届かない場所は不安になるはず。きっとどこかに……」
意地でも見つけてやる、そんな決意が焦りを生み、余計に探索が雑になっていく。

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 しかし今回はそれが功を奏したといえた。
 うっかりと壁際の外套掛けに背中をぶつけ、それがゴツンと壁に当たる。
 鈍く重い音。そこに混じる、太鼓のように反響を残した衝突音。
 それは、普通に壁を撃った時の音とは微かに違っていた。
「なんだ、この向こう……?」
奴の部屋は南の角部屋。つまりこの向こうは外のはず。だというのに反響が返ってくるということは?
「隠し部屋か!」
南側の壁際に立ち、そこから窓までの歩数を測ってから、窓から顔を出す。
 外から見た時は気付かなかったが、確かに歩数と壁の厚さが合わない。
 この感じだと、南側の壁が二メートル以上あることになってしまう。
無論俺だって最初に来た時も隠し部屋の事は考えていた。

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