【生肉/八月的灰姑娘棒球队官网小说】对我没有用的咒语——野崎夕姬(4)
「三年の夏が過ぎたら遊べなくなっちゃうんだから、今のうちに遊んでおかないとね!」
カラオケの帰り道、美砂たちがそう叫ぶのを聞きながら、夕姫は「そうですね」と頷いた。
自動車の音に混じって、ヒグラシが鳴いている。もうじき夏も終わりだ。
ちりん、とベルが鳴り、自転車に乗る高校生の二人組が夕姫たちを追い抜かしていった。
「あれってあの高校の制服じゃない? めっちゃかわいいねー!」
「そうだね、かわいいね〜」
「やっぱ高校は制服がかわいいとこ行きたいよね!」
友達が制服の話で盛り上がるのを聞きながら、夕姫はどんどん遠ざかっていく高校生二人の背中を見つめた。彼女らは、中学生の自分たちと二つ三つしか年は違わないはずなのに、圧倒的に大人に見えた。あと数年で、自分もああなれるんだろうか。
中学校生活が、瞬く間に過ぎ去ろうとしている。夕姫は中学生に憧れていた頃の気持ちを、今でも時折思い出す。
中学生になったら。そしたら好きな人ができたり、部活動に打ち込んで部員と苦楽を共にしたり、期末テストで慌てたり、友達との寄り道が楽しくて帰宅が遅くなり親に怒られたり、するんじゃないかな、