【现在开始动真格】祝!!川原砾10周年纪念(9)
「う、うあああああああ!!」
* * * *
「はあっ、はあっ、はあっ」
「う、うう……」
あれからも、何度か俺とアスナはゲートに吸い込まれ《お仕事》をしてきたらしい。
「パパ、ママ、本当にお疲れ様です……」
パワハラ的な行いを阻止するため、やつの喉元に愛刀を突き刺してやりたいが、そのためにはこの《引き寄せ》攻撃をどうにかしなければ、自由に動くことすらままならない。
しかしどうやって?
俺は挑むべき相手に向き直る。
「……ブラス・エディター。俺はお前を許さないぞ……!」
「商品がこんなに潤沢に……。ふむふむ、一番ニーズがあったのはやはり水着のようですね……ありがたやありがたや」
下から二番目の両腕でひたすらメモを書き込む土管。ニーズがあるのは水着、か……。
――くそう、絶対にやつは倒す。
しかしどうやって?
……うん? すぐ前にも同じことを考えたな俺。
しかしどうやって? ……ええっと……まず頑張る。そんで、すごーい力でささっと倒して早く終わりまで行きたい。なんか間の展開はいい感じに誰か考えてくれないかな、ちょっとそろそろキツくなってきた……。そう考えると作家さんってやっぱりすごい。ずっと文章書き続けるのほんと大変(汗)、やっぱり原稿は書くんじゃなくて受け取るのが一番良いよね――――
「ちょ、ちょっと待ってくれ! なんか俺が、俺自身が変だ!?」
直前の思考がおかしなことに!?
「パパ、慣れない小説執筆でヘトヘトみたいなんです。許してあげてください」
「ユイ、それは一体誰のことなんだ」
どうりで公式本編(いつも)に比べて、表現はたどたどしいし情景描写も疎かだと思ったよ……。一応、ここはまだ《はじまりの街》の広場な。全然周りの様子描かれてないけど。たぶんいっぱいいっぱいなんだろうな。
「今まで担当したすべての作家さんを改めてリスペクトします、だそうです」
「……ならもう引導を渡してやろうぜ、ユイ」
「そうですね……そろそろ終わりにしましょう」
こっちは、せっかくの家族水入らずの至福のひと時をよくわからない誰かの欲望によって邪魔されているのだ。いい加減、さっさとケリをつけたかった。
予想外の収穫だったのだろうか、くすんだ黄土色の土管はアイレンズ部分を《$》マークに変えて電卓を打っている。あまりに夢中でこちらを気にする様子もない。その顔を端的に表現すると、🤑こうだ。
「でもキリトくん、いったいどうやって勝つの? あのゲートアポート技は《強制イベント》レベルだし、攻める糸口すら見つかっていないわ……」