【现在开始动真格】祝!!川原砾10周年纪念(4)
「アスナ」
「うん、わかってる。でも団長はもう……」
「ああ。ただ、やつならなんでもありうる。今の俺たちの姿も、妖精アバターのままだからな」
黒の剣士と血盟騎士団副団長ではなく、スプリガンとウンディーネ。
アスナは俺の言葉を受け、美しい曲線の眉をしかめながら、
「もし仮に……本当に閉じ込められたとするなら。もう一度クリアを目指して百層まで行くなんて、絶対にやりたくないわ」
「もちろん俺もだ」
「私もです!」
俺の回答に即座に同意し、同じく不満げな顔をするナビ・ピクシー。
「はは……そうだよな、ユイ」
ただ、だ。
もし仮に。本当に再びデスゲームに閉じ込められたのだとしたら……
俺は、俺たちはどうすればいい?
「……今回はベータテストどころか、七十五層までの《攻略法》がわかってる。マッピングも物理的データとしては存在していないが、脳内で鮮明に補完されている。特殊系イベントの起こるタイミングだってバッチリだ。つまりもう過去のようなミスはありえない。ベストエフォートで対応すればあるいは……」
「ちょ、ちょっと! それでも一年以上かかるよ! いまは三人しかいないんだよ!? ほんとに相変わらずだね、キリトくん……」
そんな俺たちのお気楽そうなやりとりが癪に障ったのか、ついに空に浮かぶローブ姿が声を発した。
「ふふふふふ……」
ん……?
この声……俺が知ってる、茅場の声……じゃない?
なんというか、やけに浮ついてるというか、薄っぺらいというか……。
違和感を覚えた俺は思い返す。山寺さ……いや、茅場は本来、もっと重く、腹の奥まで響くような美声だったはずだ。喩えるならブラッド・ピットやウィル・スミスの吹き替えや銭形警部の濁声からめいけんチーズの吠声までこなすような。
まあいい。
話を元に戻そう。
とにもかくにも、俺たちの予想したあの宣言はこない。
代わりに、空に浮かぶローブ姿のゲームマスターは意外な行動に出る。
バサッ! とそのローブを脱ぎさったのだ。
「「!!」」
もともと、フードの奥は暗闇で見通すことはできないデザインだった。モデリング上、おそらくその中は空洞という予想をしていたのだが……違った。
ローブを取りさったそこには、
黄土色の土管のようなロボットが!!!!
「ふははははははは!!」
真の姿を現し、謎の高笑いをするロボット。
俺たち三人は、その異様を見て――