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【现在开始动真格】祝!!川原砾10周年纪念(3)

2023-04-27 来源:百合文库
 ナーヴギアをつけ、期待に胸を膨らませながらログインした、《SAO》正式サービス当日。
 チュートリアル的な位置づけのバトルを経た後に、《圏内》の中央広場に強制転移させられたあのときと。
 しかし大きく違うところもある。
 忘れたくても決して忘れることができない、デスゲームが開始されるあの場面では、約一万人のプレイヤーがここに転移させられて来ていたはずだ。
 しかし今は、
「誰も、いない……?」
「パパ、ママ。これからさらなる調査を進める前提ですが、どうやらここは《アルヴヘイム》ではなさそうです。座標特定機能もエラーで返ってきてしまいました……」
 不安そうな面持ちで、ぱたたっとアスナの肩に乗るナビ・ピクシーのユイ。
「どういうことなんだ、いったい……」
 第六感のようなものが働き、辺りを警戒し始める俺。
 なぜなら、次に起こるイベントが薄々わかっていたからだ。おそらく、同じく臨戦態勢をとる隣の青い髪の少女も同様だろう。
 俺たちの予想通り。
 リーン、ゴーン、と。
 広場の中央に建てられた塔の上部にある鐘が鳴り始めた。
 BGMもNPCの話し声もない静寂の中、荘厳な響きが辺りに広がっていった。
 そして。
 夕暮れの上空の一部分に、奇妙な形の六角形(ヘックス)が浮かび上がる。
 横長に歪で、夕暮れの空よりも赤く点滅するそのヘックス内部には、文字が描かれている。
 《WARNING》。
 そして、《SYSTEM ANNOUNCEMENT》。
 その横長の六角形は、まるでウィルスが増殖するように一つから二つ、二つから四つへと、倍増を繰り返し、空を埋め尽くす。
 やがて空一面が自然な朱色から、異常事態において多用される《金赤色(ゴールド・レッド)》に変化した。
 これも、あのときと同じだ。
 次に、一部分のヘックス数個から、泥のような液体が滲み出てくる。その液体から形作られるのは、焦げ茶色のローブをまとうゲームマスター。
「キリトくん、あれ……」
 この演出が意味することはひとつ。
「茅場……なのか?」
「まさか、またデスゲームに閉じ込められたの……?」
 《ALO》の旧運営会社《レクトプログレス》は解体され、受け継いだ新会社《ユーミル》の運営体制はクリーンで安全なはずだ。
 《ALO》にダイブ中の俺たちに対して、なぜこんなことが可能なのか、今は情報が少なすぎて皆目見当もつかない。
 転移直後から細部を様子見しているが、確かにあの、当時の《アインクラッド》そのものだった。
「……」
 泥から出現し、空中で静止しているローブ姿。
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