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【现在开始动真格】祝!!川原砾10周年纪念(14)

2023-04-27 来源:百合文库
 やっぱりそうだよな……おつかれ、二人とも。
 嘆息するアリスの隣で、優しく微笑み続ける金髪の少年はどこか居心地悪そうだ。
 その様子を受けて、ユイがこっそりと俺とアスナに耳打ちする。
「このアリスさんは《この世界》のアリスさんです。ラースでのお仕事のさなか、息抜きでALOにログインしたところ、あの《ゲート》に囚われてしまったそうで……。そして、ええと、このユージオさんは……」
「うん」
「ああ、わかってる」
 ……そう、目の前にいる修剣士服姿の少年は、アリスとは異なり、《別次元》のユージオなのだ。
 彼は俺に向き直り、恐る恐るといった感じで、
「ええと……こっちの世界のキリト。この妖精さんからきいたよ。きみも大変だね、僕の元の世界のキリトと同じくらい面倒ごとに巻き込まれていそうだよ」
「ああ、でも本当に助かったよ。これからもよろしく頼む」
 俺は、何もなかったかのように。
「うん。こっちの世界のユージオにも、よろしく言っておいて」
「……ああ。もちろんだ」
 とびっきりの笑顔で、答えた。決して悟られないように。
「じゃあ、僕は《元の世界》に帰るね! 妖精さん、《時の監獄》から助けてくれてありがとうございました!」
「いえいえなのです! お気をつけて!」
 そうして、ユージオだけは再び《ゲート》をくぐって元の世界に戻って行った。
 これでいいんだ。
 歴史を変えるわけには、いかないから。
 そのとき、アリスの周りを光がまとわりつき、気づけばケット・シー姿のアリスに戻っていた。俺たちが、アンダーワールドから連れだした後、《ALO》にログインするさいの馴染みの妖精アバター姿だ。
 残った俺、アスナ、アリス、ユイの四人は、平穏を取り戻した浜辺で一息つく。
「でもユイちゃん、本当によくここまで準備が整えられたよね」
「はい、ママ。別次元の《ユイ(わたし)》とも連絡を取り合って、オペレーションを進めたんです! 異なる世界の同存在と協力する……このやりとりは私にとってもとても新鮮で、たとえるなら次元を超えたデイジーチェーンとでも申しましょうか、真なるクラウドシステムと表現すべきか、相対性理論を覆す量子もつれの実証が成されたといいますか……」
 ナビ・ピクシーの少女が興奮気味に話しているそのときだった。
「……ゆゆゆゆ、許しませんよ!!」
 ざばあ! とエメラルドグリーンの海から飛び出してくる、黄土色の円柱体。
「キリトくん!!」
 アスナが警戒と驚愕の混じった声を上げる。
「ばかめ、この程度で私がやられると思ったのですか」
 ガッシャン! と海から砂浜へと着地した土管ロボットは、あれほどの高威力の打撃を受けたにもかかわらず無傷だった。
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