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【现在开始动真格】祝!!川原砾10周年纪念(12)

2023-04-27 来源:百合文库
「ああ。俺たちの意思を蔑ろにして許可も取らず、勝手にグッズを作って記憶まで抹消するやつとの約束なんて守る必要はないな」
「……そうですか……なら、やはり今まで同様こうするしかありませんね!」
 赤いペンを高速で動かし空中に魔法陣ゲートを描く黄土色のロボット。あれが完成したら次にやってくるのは、圧倒的な拘束力を展開する《強制イベント》攻撃だ。
「その前にお前を倒す!! アスナ、ユイ、作戦どおり頼む!」
「うん!」
「はい!」
 俺はオペレーション始動の合図がわりに二人に声をかけ、キラキラと光る砂浜をやつ目掛けて駆ける。アスナとユイは左右に展開した。
 俺は影妖精(スプリガン)の俊敏さを最大限に活かし、ブラス・エディターによる不可避な吸引攻撃が放たれる前に、やつの懐まで辿りつかんとスピードを上げる!
 だが、あと数歩というところで。
 空中で高速で動く赤ペンの記述が最終地点まで到達し、
 魔法陣が完成した。
 数メートル先で、無機質なアイサイトしか持たないやつがニヤリと笑った気がした。
「一番のニーズ、これすなわち一番のオススメグッズ!!」
 空中に出現したゲートへ俺を吸い込まんと《引き寄せ(アポート)》が発動する。
 俺のAGIに賭けたこの無謀なこの作戦は、
「《エンハンス・アーマメント》!」
「!?」
 当然ながら、上手くいった。
 俺を吸い込むはずのゲートから、声が聞こえてきた。とびっきりの、懐かしい声が。
 《俺たちを吸い込むはずの異次元》から、《誰か》が飛び出してくる――!!
 それは、その姿は。
 央都セントリアで過ごした際の見慣れた服を着た、金髪碧眼の少年。
 かつて、一年以上ずっと一緒に戦ってきた、俺の相棒。
「咲け! 青薔薇!」
 修剣士姿のユージオは、白亜の砂浜に着地するや否や青薔薇の剣を真下に突き刺す。
 突き刺した剣先を起点として生まれた氷山群は、砂浜の上をビシビシ! と音を立てながら、ある一点を目指して迸る。
 向かう先は、黄土色の土管。
 やつの足下から身体を伝うように、氷が襲い掛かる。
「な、なななな……!!」
 下から迫りくる氷結地獄は、足から胴体、四対計八本ある両腕、そして首元まで侵食していく。
「ど、どういうことですか!? 不可逆のはずの、私の《ご都合主義ホール》から!!」
 おい。それが《ゲート》の正式名称なのか……と、土管ロボットのセンスに突っ込みたくなるが、もちろんそんな場合ではない。
 まだ、俺たちの作戦は始まったばかりだ。
「喰らいなさい!」
 またしても、《ゲート》から声が聞こえる。
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