【现在开始动真格】祝!!川原砾10周年纪念(12)
「……そうですか……なら、やはり今まで同様こうするしかありませんね!」
赤いペンを高速で動かし空中に魔法陣ゲートを描く黄土色のロボット。あれが完成したら次にやってくるのは、圧倒的な拘束力を展開する《強制イベント》攻撃だ。
「その前にお前を倒す!! アスナ、ユイ、作戦どおり頼む!」
「うん!」
「はい!」
俺はオペレーション始動の合図がわりに二人に声をかけ、キラキラと光る砂浜をやつ目掛けて駆ける。アスナとユイは左右に展開した。
俺は影妖精(スプリガン)の俊敏さを最大限に活かし、ブラス・エディターによる不可避な吸引攻撃が放たれる前に、やつの懐まで辿りつかんとスピードを上げる!
だが、あと数歩というところで。
空中で高速で動く赤ペンの記述が最終地点まで到達し、
魔法陣が完成した。
数メートル先で、無機質なアイサイトしか持たないやつがニヤリと笑った気がした。
「一番のニーズ、これすなわち一番のオススメグッズ!!」
空中に出現したゲートへ俺を吸い込まんと《引き寄せ(アポート)》が発動する。
俺のAGIに賭けたこの無謀なこの作戦は、
「《エンハンス・アーマメント》!」
「!?」
当然ながら、上手くいった。
俺を吸い込むはずのゲートから、声が聞こえてきた。とびっきりの、懐かしい声が。
《俺たちを吸い込むはずの異次元》から、《誰か》が飛び出してくる――!!
それは、その姿は。
央都セントリアで過ごした際の見慣れた服を着た、金髪碧眼の少年。
かつて、一年以上ずっと一緒に戦ってきた、俺の相棒。
「咲け! 青薔薇!」
修剣士姿のユージオは、白亜の砂浜に着地するや否や青薔薇の剣を真下に突き刺す。
突き刺した剣先を起点として生まれた氷山群は、砂浜の上をビシビシ! と音を立てながら、ある一点を目指して迸る。
向かう先は、黄土色の土管。
やつの足下から身体を伝うように、氷が襲い掛かる。
「な、なななな……!!」
下から迫りくる氷結地獄は、足から胴体、四対計八本ある両腕、そして首元まで侵食していく。
「ど、どういうことですか!? 不可逆のはずの、私の《ご都合主義ホール》から!!」
おい。それが《ゲート》の正式名称なのか……と、土管ロボットのセンスに突っ込みたくなるが、もちろんそんな場合ではない。
まだ、俺たちの作戦は始まったばかりだ。
「喰らいなさい!」
またしても、《ゲート》から声が聞こえる。