第27話 帅哥能不能死绝啊(10)
自宅の居間で俺はせっせとシャープペンを動かす。
期末テストは10科目あり範囲は中間より広いので満遍なく勉強が必要だ。
ちなみに前世では毎回赤点ギリギリから平均程度の成績だった。
(逆行や転生ラノベお約束のチート能力なんて付与されなかったからな。ただ地道に勉強するしかない)
俺が持っているものと言えばただ人生への激しい後悔からくる行動力と、社畜生活で鍛えられたメンタルと経験のみ。
そのおかげで紫条院さんには前世の高校時代よりはるかに接近できているが――
(けど……あの御剣みたいなイケメンが紫条院さんに先に告白したらどうなる?)
美形は無条件で強い。
いかに紫条院さんが天然ボケだとしても、真正面からあの美形力で愛を囁かれれば少なからずグっときてしまうのでは?
「イケメンは全滅しないかな……」
「え、なに、突然どうしたの兄貴」
近くのソファで雑誌を読んでいた妹の香奈子がギョっとした顔を向けてくる。
あ、なんだいたのかお前。
「最近以前にも増してガリガリ勉強してるかと思ったけど……なんかあった? 今の呟き、やたら恨みがこもってたよ?」
「ああ、うん、ちょっと王子サマからテスト勝負を挑まれてな……ハエが宝石に止まっているのが我慢ならないらしい」
期末テストは10科目あり範囲は中間より広いので満遍なく勉強が必要だ。
ちなみに前世では毎回赤点ギリギリから平均程度の成績だった。
(逆行や転生ラノベお約束のチート能力なんて付与されなかったからな。ただ地道に勉強するしかない)
俺が持っているものと言えばただ人生への激しい後悔からくる行動力と、社畜生活で鍛えられたメンタルと経験のみ。
そのおかげで紫条院さんには前世の高校時代よりはるかに接近できているが――
(けど……あの御剣みたいなイケメンが紫条院さんに先に告白したらどうなる?)
美形は無条件で強い。
いかに紫条院さんが天然ボケだとしても、真正面からあの美形力で愛を囁かれれば少なからずグっときてしまうのでは?
「イケメンは全滅しないかな……」
「え、なに、突然どうしたの兄貴」
近くのソファで雑誌を読んでいた妹の香奈子がギョっとした顔を向けてくる。
あ、なんだいたのかお前。
「最近以前にも増してガリガリ勉強してるかと思ったけど……なんかあった? 今の呟き、やたら恨みがこもってたよ?」
「ああ、うん、ちょっと王子サマからテスト勝負を挑まれてな……ハエが宝石に止まっているのが我慢ならないらしい」