第27話 帅哥能不能死绝啊(13)
「うわ……最悪だ俺……。イケメンなだけでクラっとくるかもしれないなんて……紫条院さんにメチャクチャ失礼なことを考えてた」
「でしょ? だからイケメンに取られちゃうかもーなんて心配するのはアホだよ兄貴。そんなことに心のリソースが奪われたら勝てるもんも勝てないよー?」
言って、香奈子はへへーと笑った。
そこで俺はやっと気付く。
この一連の話は、俺の不安を取り除いて元気づけるためのものなのだと。
「そんな腐れイケメンより今の兄貴の方が3000倍カッコイイって! だから気にしないでガリガリ勉強して、コテンパンにしてしまえばいいから!」
「ああ、そうだな……ありがとう香奈子。テストが終わったらそのイケメンがどんな顔で負けたのか話してやる」
「その意気その意気! ラブ戦士の兄貴が負けるわけないって!」
前世では険悪だった妹の言葉だからこそ胸に染みる。
イケメンという世界共通の強者に対してもう心が僅かでも竦むことはない。
この無邪気な笑顔に応えるためにも絶対勝つと、俺は改めて心に誓った。
「でしょ? だからイケメンに取られちゃうかもーなんて心配するのはアホだよ兄貴。そんなことに心のリソースが奪われたら勝てるもんも勝てないよー?」
言って、香奈子はへへーと笑った。
そこで俺はやっと気付く。
この一連の話は、俺の不安を取り除いて元気づけるためのものなのだと。
「そんな腐れイケメンより今の兄貴の方が3000倍カッコイイって! だから気にしないでガリガリ勉強して、コテンパンにしてしまえばいいから!」
「ああ、そうだな……ありがとう香奈子。テストが終わったらそのイケメンがどんな顔で負けたのか話してやる」
「その意気その意気! ラブ戦士の兄貴が負けるわけないって!」
前世では険悪だった妹の言葉だからこそ胸に染みる。
イケメンという世界共通の強者に対してもう心が僅かでも竦むことはない。
この無邪気な笑顔に応えるためにも絶対勝つと、俺は改めて心に誓った。