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第23话 最后冲刺(8)

2024-04-12穿越恋爱轻小说校园恋爱甜文日轻 来源:百合文库
 風見原、紫条院さん、筆橋の3人は非常によくやってくれている。
 正直想像以上の働きぶりだが……一向に負担が減らない!
 何せ客が途切れない。
 そしてその原因は、おそらく紫条院さんだ。
 ただでさえ艶のある浴衣姿なのに今は汗ばんでいて非常に男心を刺激する姿になっており、キッチンに引っ込んでいるにも関わらず男性客をどんどん教室に引き込んでいる。
(くそ、おいこら、お前ら見るな! 俺以外が紫条院さんの艶姿を見るのはムカつく!)
 よく見れば注目されているのは紫条院さんだけじゃなく、風見原や筆橋もだった。
 元々2人とも結構な美人なので、やはり汗でうっすら濡れた浴衣姿というのは男子を呼び込む誘蛾灯のようになってしまっているのだ。
 まったく、男子高校生って奴はこれだから!
「――なあ、ちょっと遅くね?」
(………………っ!)

第23话 最后冲刺


 不意に聞こえてきた客の誰かの呟きに、俺や他の3人の少女の顔がこわばる。
 それは別に俺たち店員に向けた言葉ではなく、特に悪意もない小さな呟きだ。
 だがしかし……俺たちが押さえ込みたいものが噴出してきているのを感じてさらに焦りを覚えてしまう。
「あ……っ!」
 ふと筆橋の声が聞こえた方向に視線を向けると、ショートカットの少女は椅子に足を取られてバランスを崩し、運んでいた皿を床にぶちまけてしまっていた。
 タコ焼きはいくつも床に転がり、ソースは床をベシャリと汚している。
「あ、あぁ……私……っ」
 床に広がった惨状を見て、筆橋は途方にくれた様子で瞳に涙をためる。
 これは……まずい! カバーが要る!
「筆橋さんっ! 今落としたのノーマル6なんだよな!?」
「えっ、あ、うん……」
 忙しい現場でミスした罪悪感が筆橋の中で広がる前に、大声で問いかけて感情の流れをせき止める。

第23话 最后冲刺


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