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第23话 最后冲刺(10)

2024-04-12穿越恋爱轻小说校园恋爱甜文日轻 来源:百合文库
(効率を突き詰めろ……! 徹底的に無駄を省いて出されるオーダーを最適に処理するんだ! タコ焼き作りもオフィスワークも会場設営もイベントブース対応も本質的には変わりない! ただタスクを処理していくだけだ!)
 徐々に蘇ってくる社畜時代の意識が、俺のピック捌きを加速させる。
 もっとだ……! もっと早く!
 注文というタスクが風見原から降ってくる。
 それを脳内にイメージしたパソコンのフォルダに入れて管理。
 待機状態になっているそれらを順番に実行していく。
 タコ焼き機3台を俯瞰して、どこでどの種類を焼けば今のオーダー上で効率が良いかすぐに目算して、すぐ焼きに入る。
 油引き、具材投入、生地流し、焼き、仕上げ――工程を間違えずギアだけを上げる!
(ぐが……っ! 乳酸が溜まりまくって腕が痛い……っ! というか腰とか背筋とか全身痛い……! けど……これならいける!)

第23话 最后冲刺


 明日の筋肉痛を考慮せずに最大効率の動きをトレースすると、なんとか望む生産スピードに到達する。
 後は……これを持続させるだけだ! 
「お、おい、見ろよあれ……3台のタコ焼き機を1人でフル活用してる……」
「な、なに今の……注文入った瞬間にもう具材入れてる……!?」
「なんだあの無駄がなさ過ぎて気持ち悪い動き……人間タコ焼きマシーンかよ」
 やかましいぞ客たち! 人をタコ焼きマシーン呼ばわりすんな!
 誰が好き好んでこんな曲芸みたいなことをするか!
(ああ、でも確かに前世の俺は機械みたいだったよな……)
 前世の俺は効率を掴んで最短で仕事をしないと何もかも間に合わなかったし、上司からは使えない奴だと罵られた。
 だから俺は何も考えないまま仕事をこなすだけの家畜――すなわち社畜になった。
 暗澹たる心を抱えたまま、ただ仕事だけを処理し続ける陰鬱な顔をした歯車だ。

第23话 最后冲刺


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