第25话 插曲:噩梦和膝枕(19)
「だ、大丈夫ですか新浜君? え……まだ寝てる……?」
ごろんと教室の床に転がった新浜君はまだ寝息を立てていた。
これで起きないとはやっぱり相当疲れているようだ。
「流石にこのままにはしておけないですね……その……ちょっと失礼します……」
私は床に座り込み、新浜君の頭を自分の膝の上に乗せた。
鞄を枕にするよりかは、少しは安眠を提供できるはずだ。
(うわぁ……膝に頭を乗せるくらい大したことないと思っていましたけど……私のお腹あたりに新浜君の顔があるというのはなんだかこう……変な気分になります……)
「ん……あれ……?」
「あ……起きたんですか新浜君?」
「ああ、こんどはちゃんと……きょうしつ……だ……」
目を覚ましたと思って声をかけてみたものの、どうも言葉がふわふわだ。
意識が完全に覚醒せず寝ぼけている状態のようだった。
「あの、わかりますか? 私は紫条院です。新浜君は教室で寝ちゃっていて……」
「ああ……しじょういんさんだ……」
私の名前を呼ぶ新浜君はまるで幼児のようで、とても無垢だった。
おそらく、あまり状況はわかっていないのだと思う。
(ふふっ今の新浜君……なんだか子どもみたいで可愛いです)
「ん……? ひざまくらだ……やわらかい……」
「あ、あのこれは……新浜君が床にずり落ちてしまったので……」
ごろんと教室の床に転がった新浜君はまだ寝息を立てていた。
これで起きないとはやっぱり相当疲れているようだ。
「流石にこのままにはしておけないですね……その……ちょっと失礼します……」
私は床に座り込み、新浜君の頭を自分の膝の上に乗せた。
鞄を枕にするよりかは、少しは安眠を提供できるはずだ。
(うわぁ……膝に頭を乗せるくらい大したことないと思っていましたけど……私のお腹あたりに新浜君の顔があるというのはなんだかこう……変な気分になります……)
「ん……あれ……?」
「あ……起きたんですか新浜君?」
「ああ、こんどはちゃんと……きょうしつ……だ……」
目を覚ましたと思って声をかけてみたものの、どうも言葉がふわふわだ。
意識が完全に覚醒せず寝ぼけている状態のようだった。
「あの、わかりますか? 私は紫条院です。新浜君は教室で寝ちゃっていて……」
「ああ……しじょういんさんだ……」
私の名前を呼ぶ新浜君はまるで幼児のようで、とても無垢だった。
おそらく、あまり状況はわかっていないのだと思う。
(ふふっ今の新浜君……なんだか子どもみたいで可愛いです)
「ん……? ひざまくらだ……やわらかい……」
「あ、あのこれは……新浜君が床にずり落ちてしまったので……」