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来自白深夜宵的感想(转自https://t.co/gdfG7z8OnF)(3)

 でもそれは、特別な関係ではあっても、特別な要素ではなかった。
 望紅葉という少女は、『停滞』する彼女達を撃ち抜くように、切り裂くようにその事実を突きつける。
 ボタンの掛け違え一つでそこに立っていたのは貴女じゃないかもしれない、と。
 一人、また一人とその事実に撃ち抜かれていく中、立ち上がったのは『七瀬悠月』だった。
 私たちをどうするつもりなのだと、一対一で彼女と対峙したのだ。
 ここまでを読んで私は『望紅葉』という少女は『停滞』を打ち破るために生み出された都合の良い存在、言わばデウス・エクス・マキナのようなものではないかと思った。
 しかし違った。彼女はその様な都合の良い存在ではなかったし、物語のためだなんて殊勝さなどなく、自分自身のためにそうしていたのだから。
 だから私はこの場面、悠月とのやり取りで彼女をどう呼ぶべきか思い至ったのである。
望紅葉は魔王である
――――――望紅葉は魔王である、と。
 『七瀬悠月』は友人を、そして自分自身を守るために彼女に立ち向かった。

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 そんな彼女をボスに立ち向かう『勇者』のようなポジションだとするのなら。
 望紅葉は『魔王』ではないかと、そう思い至ったのだ。
 そして『魔王』に挑んだ『勇者』は、完敗した。
 突きつけた刃は通らず、返す刀でバッサリと切り捨てられる。
 今まで築き上げてきた関係、居場所なんて思い込みにすぎない、と。
 手を繋ぎ合い、仲良く停滞しているだけである、と。
 そんなものは偽物の恋なのだ、と。
 『勇者』と『魔王』の一騎打ちは、どうしようもないくらい『勇者』の完敗だった。
七瀬悠月は
『七瀬悠月』はチラムネという作品において屈指の人気ヒロインである。
非公式の人気投票で圧倒的な人気を誇り、誰を推すか非常に悩ましいヒロイン達の中であえて一番の推しを選ぶのであれば私も彼女を選ぶだろう。
 そんな彼女は、致命的なまでの敗北を喫してしまった。
 本物の恋を覚悟する『望紅葉』という少女の前に、悔しく、情けなく、恥ずべき敗北を。
 だからこそ彼女は決めた。

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